彼は、自分が今、苦しんでいるかどうかもわからなかった、というのが、彼が、いま楽な坂道を下っていて… | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
彼は、自分が今、苦しんでいるかどうかもわからなかった、というのが、彼が、いま楽な坂道を下っていて、未来が努力なしに自分の方へ近づいて来ていたので。事件のままに身を任せている限り、人間に悩みはない。悲しみに身を任せてさえも、すでに悩みはない。やがて後になって、消えた楽しい夢を思い出す時、初めて彼は苦しむはずだ。
夜間飛行 より
そのセリフに感銘を受けた理由
大学生の時はやちたいことがたくさんあったのに、社会人になったら時間のなさを理由に、考える時間もなくなり、やりたいことがなくなっていきました。そんな時、大好きな彼ともさよならをすることになり、自分には何もないなと、茫然としている時に出会った文です。
今のまま、流されているのは、つらいけれど、確かに悩みはないです。でも、このまま30年流されて生きてしまったら、のちに絶対に後悔することになります。そのことに、この一文で出会ったことで気づくことができました。
動き出さなくては、という気持ちになり、実際に行動にうつせたこともいくつかあるので、自分が立ち直るきっかけを与えてくれた一文として、とても大切にしている言葉達です。
回答者:20代 女性
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