変わらない明日が来るなんて、もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
変わらない明日が来るなんて、もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。
塩の街 より
そのセリフに感銘を受けた理由
人間の身体が突然、塩に変化して死んでしまう病気のパンデミックが起こる。その中で必死に生きようとする人々の姿を描いたのが『塩の街』という作品である。
塩になる病気が大流行し、いつ死ぬか分からないような状況にあっても、人間はやはり恋をする。そして、平穏で幸せな未来を願うのであった。しかし、こんな世界の中で、そんな願い通りの未来はやって来ない。その時のヒロインの心情を最もよく表しているのが、この言葉である。
塩の街を読み、この言葉に出会う度に、小説の中だけではなく現実の世界にも同じことが言えるのではないだろうか、と考えさせられてしまう。この先に、どんな未来が待っているのか分からないのだから、今を大切にして必死に生きなければならない、という著者からのメッセージを強く感じる。
回答者:20代 男性
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