真のシンプルライフ!本当の贅沢とは? | [書評]電気代500円。贅沢な毎日

電気代500円。贅沢な毎日
著者: アズマカナコ
ISBN:4484132060 / 発売日:2013-04-18
出版社.: CCCメディアハウス

電気代500円生活を苦せず実践。アズマカナコとは?

温故知新。
この本を読んで一番最初に頭に浮かんだのはこの言葉でした。

著者のアズマカナコさんは東京農業大学在学中にある物で工夫して暮らす身の丈に合った生活の魅力に目覚め、東京郊外の一軒家に夫と子供二人の四人で住む電気代500円生活を実践しています。

彼女は子供の頃お祖母さんの影響を受け、手間暇をかけてお金をかけない今の生活をしたいと思うようになったそうです。

春はよもぎを摘んでよもぎ団子を作り、夏はすだれをかけたり緑のカーテンを作ったり、梅干しやジンジャーエール作り、秋は落ち葉の堆肥作りや編み物、冬はこんにゃく作りに年賀状を書くなど、四季折々の仕事が待っています。

私はつい市販の物ですませてしまう事が多いのですが、一年を通じて四季を身近に感じる暮らしには、とても憧れています。お団子や梅干しなどの保存食を自分で作れたら、毎日の暮らしがもっと楽しくなると思います。

シンプルで豊かな食生活

彼女の家には冷蔵庫はもちろん、エアコンや洗濯機、携帯電話がありません。生活の情報源はラジオや雑誌、本、新聞から得ていますが、テレビを見る時は押し入れから出してきます。

冷蔵庫がなくても豊かな食生活が送れます。家でウズラやウコッケイを飼育しているので、新鮮な卵を味わえるそうです。

野菜を直売所で買えば旬の物が中心になりますし、その日に食べる物を商店街に買いに行って、行きつけの店のご主人との会話を楽しむ事が出来るので、不自由はないそうです。

印象に残った言葉

すべての人に24時間という時間が平等に与えられていますが、その時間をどう過ごすかですごく幸せにもなれるし、不幸にもなる。

何に幸せを感じるのかは一人一人違います。他の人が幸せを感じる事と自分の幸せを引き比べて、一喜一憂したりしても意味がありません。

アズマさんは周りの人から「かわいそう」とか「大変でしょう」と言われる事があるそうですが、彼女自身は幸せに暮らしています。

便利でお金を使う生活に魅力を感じる人がいるかもしれませんが、アズマさんのような暮らしに魅力を感じる人もいる事でしょう。幸せの数は人の数と同じくらいあるのかもしれません。

電気代500円。贅沢な毎日
著者: アズマカナコ
ISBN:4484132060 / 発売日:2013-04-18
出版社.: CCCメディアハウス

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