お金に対するあなたの常識は間違っている? | [書評]40代から知っておきたいお金の分かれ道
お金に対する常識は覆る
タイトルに惹かれて手に取ったこの本。
下流老人という言葉がテレビでも聞かれるようになりました。そんな下流老人にならないために40代と言わずもっと早くから知っておきたいのがお金のことです。親から引き継いできたお金に対する常識が、今は非常識になりつつあります。
マイホームや車を持つこと、保険を契約すること、子供の教育にお金をかけること。これが当然だと思っていると、いつまで経ってもお金が貯まらないという状況にもなりかねません。すでに私はこの3つについては疑問を持っていますが、特にマイホームにおいて日本では「自分の城を持ってこそ、男として一人前」といった風潮があることは確かです。
ただ、持つことが悪いのではなくて、借りられる額めいっぱい借りて家を建てることは、老後貧乏につながってしまいかねません。
モノに対する価値観を変えてみる
本著の中で一番印象に残った言葉があります。
時間の経過で価値の下がるモノは、しょせんゴミ
そういわれてみれば、多くの人はゴミにお金を払っています。勿論私もなのですが、おそらくこの世界のお店で手に入るモノの多くは買った瞬間から価値が下がり続けるモノばかりです。有効に使える、はっきりと必要としているのならいいですが、この購入理由がそのブランドという表面的な価値の場合は見栄のために買っていることも考えられますね。
見栄ばかり張っているとお金は貯まりません。身近にも結構居るのではないでしょうか。
シンプルだけどこれが一番!
本気でお金を貯めたいのではれば、今月からすぐに「天引き習慣」を始めること
これは、もう当然と言えば当然なのですが、余ったら貯金しようと思っていてもなかなか上手くいきません。最初からなかったものとして生活していけば、最初は大変だと感じるけど慣れてしまえば何も思わなくなります。
お金のリテラシーを学ぶには、早いということはないなと思います。タイトルでは40代からとありますが、30代でも20代でも少しでも早ければそれだけ資産形成には有利になるなと感じました。働いても働いてもお金が増えないと思っている人にオススメの一冊です。