持ち家vs賃貸? 持ち家に対する考え方が変わる | [書評]金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん
著者: ロバート キヨサキ
ISBN:4480863303 / 発売日:2000-11-09
出版社.: 筑摩書房

お金の勉強は、学校では教えてくれない

タイトルは知っていたけれど、手に取るきっかけがなかった本がこの「金持ち父さん 貧乏父さん」です。

著者のロバート・キヨサキ氏には血のつながった実父と、人生の師となった父の二人がいます。彼自身どちらも尊敬しているのですが、金持ち父さんから学んだのが「投資」です。労働以外にお金を得る方法を学んだことが人生において大きかったのですね。

私自身、色んな本を読んできましたが恐らくこの本と出合ったことが、投資は悪いことじゃない。むしろ社会貢献になるのだと、投資を肯定するきっかけになりました。

正反対のことを言う二人の父

親の言うことは正しいと思って子供は育つものです。一方の父は、しっかり勉強して真面目に働くことが大切だと言いましたが、もう一方の父はしっかり勉強すればいい会社を買うことが出来ると言います。一方の父は、いつまで経っても貧乏のままで、一方の父はどんどん経済的に豊かになっていきます。

著者はこの正反対のことを言う父から、人生において必要な部分だけを抜き出してお金との付き合い方を覚えてきました。多くの人は彼のように幼い頃から良き師を持つことは出来ません。でもこの本を読んだ時点から実践することはいくらだってできます。

持ち家に対する考え方が変わる

持ち家は資産でも投資でもなく「負債」

これは簡単な図式を書けば一目瞭然なのですが、これを認められない人は本当に多いです。

一生モノだと言って何十年ものローンを組むけれど、買った瞬間に値下がりし、その後ローンが終るまでは自分のものにならないのが持ち家です。私自身、それほど家に対して執着はありませんが、周りの大多数は持ち家が「資産」だと思い込もうとしています。これは親からの刷り込みという部分もありますね。

私は家は屋根があり、快適なお風呂があり、くつろげるリビングがあればそれほど広くなくても十分だと思います。

資産はキャッシュを生み出すもの

金持ち父さん 貧乏父さんから学んだ一番大きいことは、労働以外のお金の増やし方を知るということです。最初に働いてお金を稼ぐことは勿論大切ですが、自分の代わりにお金に働いてもらって、お金がお金を産む仕組みを作ることも大切です。

ロバート氏はその中でも不動産投資をプッシュしていますが、不動産投資以外だって不労所得の仕組みは誰にでも作ることができます。投資に興味はあるけれど一歩まだ踏み出せない人に一度読んでいただきたい本です。

金持ち父さん貧乏父さん
著者: ロバート キヨサキ
ISBN:4480863303 / 発売日:2000-11-09
出版社.: 筑摩書房

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