目を背けてはいけない話がここにあります。 | [書評]この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)


お金について、本気で考えた事がありますか?

あなたは、自分が働いて稼いでいるお金について、本気で考えたことがありますか?お金が持つ本当の力や、お金がない貧困について、本書は胸が苦しくなるほど痛烈に描写しています。

本書にはこんな一文があります。

貧乏は病気だ。それも、どうあがいても治らない、不治の病だ。

著者が育った町は貧困を極め、その生活は壮絶なものでした。父親の最期について、このように書かれています。

お父さんがわたしの貯金に手を出したときのことは忘れられない。(中略)
隣町にある競艇場に行くという。
「これが人生最期の大勝負じゃ。これで負けたら、俺は死ぬ」
わたしは思った。そんな勝負に、勝つわけがないだろう。この人はもう、死んだほうがいい……。

父親に対して、死んだ方がいいとまで思わせる…。これは全て、お金がなかったことが原因なのです。

お金の持つ力とは

お金が持っている力とは、なんでしょうか。

それは、「自由」を得る力です。

住む所を得ること、好きなものを食べること。

お金があれば、その自由が手に入ります。

そして、お金を得る唯一の方法は働くことです。

どんなに落ち込んだときでも、働いて、千円でも二千円でも、五千円でも一万円でも稼げば、「よしっ、あれ、買っちゃうか」ってなるでしょ? 働いていれば、人間、そんなにものごとを悪く考えたりはしないものよ。

働くっていったい、どういうことだと思う?(中略)
身近な大人に聞いてみてごらん。初めてお給料をもらったときのことや、お風呂つきの部屋に引っ越したときのことを。
きっと、ちゃんと覚えていると思うよ。だってそれは、働いて稼いだ自分のお金でつかんだ「しあわせ」だから。

お金について、本気で考えてみませんか?

今、あなたは漠然と働いて漠然とお金を稼ぎ、そしてそのお金を漠然と使ってしまっていませんか?あなたが、毎月手に入れるお金というのは、どういうもので、お金を得るというのはどういうことなのか。

一度、真剣に考えてみませんか。
本書を読むことで、お金について、仕事について、見直してみることがいかに大切なのか、分かるはずです。


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