ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。 | 本で出逢った感動の名言


本で出逢った名言・名セリフ

ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。

アデン・アラビア(ポール・ニザン著作集1) より

そのセリフに感銘を受けた理由

父の友人にオススメの本を聞いた時、20才までに読んでおいたらいいと勧められた本です。高校生か大学に入りたての頃、成人になる日が近づいていた年頃には、冒頭の言葉がただ切実でただ惹きつけられました。アデンもアラビアも知らなかったけど、その焦燥感と暑い日差しのイメージは、いまだに本の表紙を見るたびによみがえります。

20才を過ぎて随分たってしまったけれど、その気持ちはまだ記憶に強く残っていて、思い出せば、気を引き締められる気分になります。その後、コクトーなど、フランスの詩人、文学作品を読むきっかけにもなりました。

フランス文学はいまいち理解できない部分もありますが、この作品はある意味感覚でわかる作品でもあり、私の中ではわかるフランス文学作品ともなっています。

回答者:30代 女性


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