この本は基本的には児童書に分類されますが、内容としては「哲学」を扱っており大人の方でも十分に学びと楽しみがある小説です。

なかでも一番私自身が一番学んだのは物事の“見方”です。哲学というとどうしても難しいイメージがありますが、「神様はいると思いますか？」「人はなぜ生きているのですか？」というような人間なら1度は考えるであろう疑問に、様々な視点から答えを見つけ出そうというのが哲学の根本なのです。

これらの問題に応えなどないかもしれませんが、それでも「考える」という行為そのものが重要なのだということを、私はこの本から学ぶことが出来ました。また、今まであまり興味を持つことが無かった古代ローマの崩壊や中世ヨーロッパの闇など歴史的な背景も学ぶことが出来たので、今後の人生を考えた上で非常に有意義な書物であったといえます。

回答者：30代 女性