医師の話ではない。人間の話をしているのだ! | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
医師の話ではない。人間の話をしているのだ!
神様のカルテ2 より
そのセリフに感銘を受けた理由
この話の主人公栗原一止が患者を金でしか図れない事務長に言った言葉です。現代社会は人と人との結びつきではなく利潤で優先順位をつけることが多いもので、強い志を持ちながらすべての人に全力を尽くしていく姿に私は感銘を受けました。
現代の医療(この本の中での世界観かもしれませんが)というものは昔と比べ格段に技術が進歩しています。つまりどれだけ瀕死の状態になろうとも、知識の限りを尽くし患者を生き永らえさせようと思えば、全身に輸血、点滴の管や酸素のマスクなどを装着して1、2週間寿命を延ばすことが可能だ、ということです。しかし、それが本当に「生きる」ということでしょうか。
昔は家族が全力を尽くして助けてください、などと頼み込んだものですが今の医療体制ではその考えはやめた方がいいのかもしれません。この栗原一止は現在、そして未来の医師としての在り方なのではないかと私は思います。
回答者:20代 男性
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