【書評】ただ読んでもおもしろいけど、アンの突拍子もない行動から、自分を見つめられます。 | 赤毛のアン


赤毛のアンは私にとって中学生から高校生の頃、自分という人間ができていく中で大変役立ちました。主人公アンが、口うるさい近所の婦人に髪色のことを悪く言われて、激高し、謝るのをさんざんしぶった上で謝りに行く場面があるのですが、その謝り方がお芝居の様に言葉が大げさで、相手が拍子抜けして非礼を許します。

大げさなのはふざけているわけでなく、真剣そのものなのです。私は何度も「アン」を再読していますが、中学生以降このエピソードが読む度に気になっています。こんな面白い謝罪の仕方があるんだ、自分なら周りの目を気にしてとてもできない。

この時、私はアンが大人の目を気にせず、自分の意見を持っていることに気づきます。実生活で即実践できる何かがあるわけではありませんが、自分の意見を持とうという気持ちをもらいました。いつも何か新しい発見を求めて再読してしまいます。

回答者:30代 女性


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