人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある | 本で出逢った感動の名言
物語の犯人である石神が、遠くから見つめることしかできなかった女性の殺人をかばい罪を被ろうとするも、最終的にはトリックが見破られてしまいます。悲しい結末をむかえるのですが、この言葉によって推理小説としてのおもしろさだけでなく、人が生きていくための希望や目的を見出してくれているように感じました。
この小説を初めて読んだ当時の私は新入社員でした。毎日仕事のことで注意されたりして、かなり疲れていました。誰の役にも立っていない気がして、こんなんでこれから生きていけるのかなと思っていました。そんなときにこの言葉に出会いました。今のまま生きているだけでも誰かの為になってるのかなと考えるようになりました。
特に結果を出さなくても愛してくれるひとは私のまわりにたくさんいるじゃないかと、この言葉に励まされました。推理小説を読んでこのような気持ちになるとは、予想外でした。
回答者:30代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある
容疑者Ⅹの献身 より
あわせて読みたい