【書評】法を学ぶは、法律を学ぶうえでの基礎知識だけでなく、法律の歴史を学ぶことができます | 法を学ぶ
私は、法学部に入学する前にこの本を読みました。この本を読んだために、法律についての考え方が身に付きました。また、それだけではなく、人類の長い歴史の中で法律がどのように変わってきて、私たちが現在遵守している法律がどのようにして出来上がったのかを知ることができ、大変有意義でした。
この本は、法律学と他の学問がどう違うのかを比較することにより、法律学の性格を描き出すのに成功しています。具体的には、答えが1つであるのが法律学以外の学問で、答えが複数あるのが法律学です。
書籍の後半では、日本国憲法の各条文について著者なりの考え方を示しています。著者の考え方だけでなく最高裁判所の判決の考え方も示しており、著者の考えとどこがどう違うのかを示すことにより、理解が進むようになっています。
訴訟法に関しても、隣人裁判という有名な裁判の例を挙げ説明し、基礎的な知識が身に付くようになっています。それだけでなく、日本人が訴訟についてどのように考え、他国の人とどう違うのかという法社会学の見地からの説明もあります。おすすめです。
回答者:30代 男性
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