外国の真似ばかりして、劣等感だけ持った腰抜けの人間にならない為にすべき事 | [書評]日本のこころの教育

日本のこころの教育
著者: 境野 勝悟
ISBN:4884745949 / 発売日:2001-07-02
出版社.: 致知出版社

一度は読んでおくべき日本のこころの教育

この本は、東洋思想家である境野勝悟先生という教育者が著者です。現代の日本人が忘れてしまっている、あるいは、考えないで過ごしている大変大事なことが書かれています。

例えば、「さようなら」の意味。そして、「お母さん」「お父さん」という言葉の意味に始まり、日本人として日本の文化を根本から考えてみるとする、日本人の原点を考えさせられる大切な言葉であふれています。

私たちが普段何気なく暮らしている中には、すでに歴史上外国文化がずいぶん流れ込んでいます。言葉にも外来語が増え、日本語自体も変化してきているのです。その中で、この本には日本人であることの軸をしっかりと押さえておくためのシンプルな思想がわかりやすく書かれており、また、読んでみると、言われてみなければ一生考えずに過ごしてしまうかもしれないことが書かれています。

大切な言葉

この本に書かれている次の文章はとても大切だと思いました。

まず初めにやらなければいけないのは、自己を知ることですよ。自分の国の文化や伝統の価値を知ることですよ。

人からもらうことばかりではない。自分の国にある自分の国の文化の価値を知ること。そこから出発しなかったならば、外国の真似ばかりして、劣等感だけ持った腰抜けの人間になって、この世を終わることになりますよ。

他人から自分の国にある自分の国の文化の価値を知ること。そこから出発しなかったならば、外国のまねばかりして、劣等感だけ持った腰抜けの人間になって、この世を終わることになりますよ。

他人から学ぶと同時に、人からは絶対にまねられない自分、ほかからはだれもまねられない自分というものをしっかりと確立してください。

まとめ

この本を読んで、自分自身を大切に考えるということは、それと同時に他人も大切にするということだと思いました。これは広い意味で、他国の文化を理解すると同時に自分の国の文化も理解して両者の文化を同じ重みで尊重するということです。

著者の境野さんは、外国の教育現場を多く視察されており、そういった点からも海外へ出て体感したこと、海外に出たからこそ改めて考えさせられる自国の文化について上手に表現されていると思いました。

 

日本のこころの教育
著者: 境野 勝悟
ISBN:4884745949 / 発売日:2001-07-02
出版社.: 致知出版社

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