世に蔓延する悩み事は大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。 そして… | 本で出逢った感動の名言

有頂天家族
著者: 森見 登美彦
ISBN:4344415264 / 発売日:2010-08-05
出版社.: 幻冬舎

本で出逢った名言・名セリフ

世に蔓延する悩み事は大きく二つに分けることができる。一つはどうでもよいこと、もう一つはどうにもならぬことである。 そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。

有頂天家族 より

そのセリフに感銘を受けた理由

主人公である一匹の狸が物語の中で語った言葉で、狸だけになんだか化かされたような気もしますが、小さな悩み事でくよくよしていても始まらない、という諦念が心に響きました。本を読んだ当時、私は仕事と家事と育児に追われ、悩み事は多いのだけれどじっくり立ち止まって考える暇のない日々を送っていて、毎日何かをやり残して先延ばしにしているようで辛かったのです。

でも結局のところどうでもいい悩みか、悩んでもどうしようもない悩みかしかないなら、とりあえず毎日のやるべきことを一つずつこなしていけばいいか、と気付けたんです。

取りあえず破たんせず日々が送れているなら、その時々の小さな悩み事はいつの間にか解決されるだろう、と大きく構えられるようになりました。

回答者:30代 女性

有頂天家族
著者: 森見 登美彦
ISBN:4344415264 / 発売日:2010-08-05
出版社.: 幻冬舎

あわせて読みたい