自己肯定感を持つ為に、自分の嫌いなところに目を向けるべき| [書評]自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法


あなたが持っている「自己肯定感」は本物ですか?

自分は「自己肯定感を持っている」からこの本を読まなくても大丈夫という方、ちょっと待ってください。

それは本当の「自己肯定感」なのでしょうか?「自己肯定感を持てない人」のイメージとしては「つい自分なんてと思う人」「自分は誰からも好かれないだろうと思う人」「自分をいたわれない人」「他人にノーが言えない人」「自分だけが場になじんでいないという気がする人」などであり、確かにその通りです。

でも実は「つねに自分が正しくなければ気が済まない人」「他人の言動に腹が立つ人」「自分をつねに正当化する人」も自己肯定感を持っていない人なのだそうです。あなたはどうですか?

「自分の嫌いなところに目を向けよう」と語るその真意とは!?

どうすれば「自己肯定感」を持つことができるのか、その方法に関する読み手の予測をこの本はいい意味で裏切ってくれます。その根拠となる一部を抜粋しましょう。

一般に自己肯定感を高めるためのアプローチとしてよく耳にするのが、「自分の好きなところを見つけよう!」というタイプのものです。私は、それにあまり効果があると思っていませんし、効果があったという実例も見たことがありません(一時的には効果があるように思えても、結局元に戻ってしまうようです)。ここではあえて、その正反対、「自分の嫌いなところに目を向ける」ということを提案してみます。

「自分の嫌いなところに目を向けたら、自己肯定感がなくなってしまうのでは?」と考える人が大半だと思います。なぜこうするべきなのかはぜひ本書を読んで確認してください。すべて読んでみると精神科医でもある著者の優しさと思いやりにあふれた、まさにあなた自身を肯定してくれる一冊であることがわかります。

すぐにではないが、ゆっくりと確実に前に進んでいける内容

たまに「この本さえ読めばすぐに○○できる」みたいな本を見かけることがありますが、そもそも「すぐに」ということ自体無理であり、眉つばものの内容が多いもの。実は、私自身「自己肯定感を持てない人」の代表のような人間で、「持てない人」と「持てる人」の間を振り子のように行ったり来たりしながら日々を生きています。

でも、この本に出合ったことにより、左右に揺れながらも少しづつ舵を切りながら正しい方向へと進んでいることを実感できています。「自己肯定感を持てない人」に大きく振れたなと感じたら、もう一度この本を開くようにしています。

「自己肯定感を持つ」ためのアドバイスを再確認できると同時に、「大丈夫、あなたは悪くない、私がついていますよ」と言ってくれているように感じるからです。「自己肯定感を持つ」ことが出来ずに、とまどい迷う自分に押しつぶされそうな人は、ぜひ本書を開いてみてください。


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