野菊のような人だ | 本で出逢った感動の名言

野菊の墓
著者: 伊藤 左千夫
ISBN:4101048010 / 発売日:1955-10-27
出版社.: 新潮社

 伊藤左千夫の松戸矢切を舞台にした誰もがよく知っている悲しい愛の物語です。15歳の政夫と17歳の民子が二人で山畑の綿を採りに行く途中で発せられた言葉です。

周りにとやかく言われている二人が一緒に出掛けるわけにいかず、先に民夫が出掛け途中で民子が追いつきました。その時政夫は野菊を摘んで待っていました。その摘み取った野菊を見て民子が私は野菊が好きで、そんなに摘んだのなら半分おくれといいます。

僕も野菊が好きで民さんも野菊が好き道理でどうやら民さんは「野菊のような人だ」。まさにこの時お互いの気持ちが高ぶり、野菊になぞらえた恋が芽生え、意識しだすようになったのです。ただその後二人は引き離され政夫は東京の学校へ、民子は市川に嫁に出されてしまうのです。

その後産後の肥立ちが悪く民子は亡くなってしまいます。政夫が会うことができたた民子はまさに墓の中でした。せめて野菊でも周りに植えてあげようと政夫は思ったのですが不思議に墓の周りには野菊が茂っていました。悲恋に終わりましたが民子はまさに野菊のような人だったのです。

回答者:60代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

野菊のような人だ

野菊の墓 より

野菊の墓
著者: 伊藤 左千夫
ISBN:4101048010 / 発売日:1955-10-27
出版社.: 新潮社

あわせて読みたい