仕事は客のためにするもんだ。ひいては世のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自… | 本で出逢った感動の名言

ロスジェネの逆襲
著者: 池井戸 潤
ISBN:4167904381 / 発売日:2015-09-02
出版社.: 文藝春秋

本で出逢った名言・名セリフ

仕事は客のためにするもんだ。ひいては世のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。わかるか?

ロスジェネの逆襲 より

そのセリフに感銘を受けた理由

テレビドラマで一世を風靡した半沢直樹の原作小説、その第三弾。ストーリーは、ちょうどドラマの続きにあたる。この作品で、半沢は子会社に出向される。そこで起こるIT企業の買収問題に関わる。

このセリフが心に響くのは、半沢が組織の力学によって、子会社へ出向させらたにもかかわず、芯を貫いた仕事を全うするからだ。出向というとわかりずらいが、簡単にいうと左遷されたということだ。昇進の望みはなくなった。

しかし、そのような状況でも半沢はプライドを持って業務にあたり、能力を最大限に活かし、ベストを尽くす。その理由が、このセリフに込められていると思う。役職や業務内容に関係ない。仕事は客のためにする。ひいては世のためにする。またこの言葉は若い世代に向けられた言葉でもある。同世代が共感すだけでなく、次代を受け継いでもらいたい考え方なのである。

回答者:40代 男性

ロスジェネの逆襲
著者: 池井戸 潤
ISBN:4167904381 / 発売日:2015-09-02
出版社.: 文藝春秋

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