障害を持っていたら物語の中でヒロインになる権利もないんですか? | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
障害を持っていたら物語の中でヒロインになる権利もないんですか?
図書館戦争 より
そのセリフに感銘を受けた理由
図書館戦争において図書隊ではないにも関わらず良化隊に間接的に傷つけられた、中途難聴の少女・毬江というキャラクターのセリフです。
交際はしていないまでも互いに想い合い大切に思っていた幼馴染の毬江と図書隊の小牧教官、そんな小牧教官が本好きの毬江のためにすすめた小説のヒロインは聴覚障害を持っており、それを差別的言語を取り締まるとは名ばかりに本を狩っていく良化隊という組織に知られ、『聾唖者に難聴者の登場する図書を勧めたことが被害者への配慮に欠ける』と小牧教官は良化隊の施設まで連れて行かれ拘束されてしまいます。
小牧教官のために、難聴のため人前で話すことを苦手としていた毬江は良化隊の隊員たちを前に毅然とした態度で上のセリフを発しました。障害者に対する配慮がうんぬんと述べながらもその当人への理解も何もない状態の間違った正義に対し堂々と放たれたこのセリフに現在の日本のTVでの障害者に対する偏った特別扱い、イメージの間違いが表れている気がして感動しずっと印象に残っています。
回答者:20代 女性
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