大泉洋ファンなら必読書 | [書評]大泉エッセイ 〜僕が綴った16年
エッセイなのかどうか怪しい一人語り
1997年から2013年の間に大泉洋によって各種雑誌に書かれたエッセイが112編載っています。基本面白い話題がいっぱいですが、切ないものもあります。また、当然のことながら「水曜どうでしょう?」についての話も書かれています。
エッセイなのかどうか怪しいと思ったのは、基本に執筆しているのが、著者が眠い状態ばっかりなので、言いたいことの言い放題な感じなわけです。それがまた面白いのですが。
やっぱり「水曜どうでしょう」の話題で笑える
大泉洋に言わせると、「水曜どうでしょう」は、
「おっさん四人が、おおかた、聞くに堪えない喧嘩をしながらたいがい甘いものを食いつつ、夜にはしこたま酒を飲み、酔った“ヒゲ”と天パが裸で相撲を取る」
番組になっているわけです。でも、これが笑えるんですよね。まだ、「水曜どうでしょう」を見ていない方はレンタルすることをオススメします。
大泉洋は「水曜どうでしょう?」について、
あの心底面白そうな“ヒゲ”の笑い声につられて思わず笑ってしまうというのが、この番組の面白さの大きな要因なのだ。
と言っています。確かにその通りだと、思います。なぜディレクターが喋っているのを撮っているのかわからない面白さが、「水曜どうでしょう」です。
「水曜どうでしょう」の話ばかりではありません
若い頃から最近までの、多くのエッセイ?が載っていますので、「水曜どうでしょう」の話だけではありません。「水曜どうでしょう」の裏話はもとよりですが、大泉洋が所属するTEAM NACSについて、家族(特におじいさん)について、トラブル、不満などなど、多彩です。それぞれ、いつもの大泉洋の口調で書かれているので、笑えます。さらには、グッとくるものもあります。これは面白い!というのを一つ選ぶとすると、後半の「あ?東京国際…」です。
NHK「あさイチ」で紹介されたネタも文章で読むと再度笑える
大泉洋が「あさイチ」に出演した際に、本書から二つのエッセイが紹介されました。大泉洋が概要を話して、司会者爆笑でしたが、本書で文章として読んでも同じに爆笑できます。同様に笑えるネタも満載です。