最強のチーム作りの最強のノウハウ | [書評]チーム・ファシリテーション 最強の組織をつくる12のステップ


上手くいくチームとは

現代の多くの組織がかかっている、組織の生活習慣病。それらを解析し治療することで悲鳴を上げているチームをより成果のでるチームに作り変えていくための考え方と方法をステップに分けてじっくり説明してくれます。チームを輝かせ、輝くチームにさえなれば成果が後からついてくる。

輝くチームとは、ここのメンバーがそれぞれ自律性を発揮して、かつチーム全体のことを考えて動くとと定義し、それを促していくためのステップを順を追って解説された実用性のあるノウハウの本です。

自己開示が関係性を高める

どれくらいのレベルの自己開示をするかで、後の人のレベルが大きく左右される

どんな組織でも、関係性が深まっていなければチームプレー・チームワークが良くなるわけがない。だから、チームビルディングとして自己開示をし、関係性を深めなくてはならない。そこで、活用するのが長い自己紹介。一人一時間などバックグラウンドを含めて自分を紹介し、お互いを理解し合うことで関係性を深めます。そうすることによって、コンテキストが軽減され円滑なチームプレーを図ることができるようになります。これらは第一ステージの事柄ですが非常に重要で、基盤を作るのに活用できると考えることができました。

また、各ステップごとにも「分かち合う」ことや「共有すること」の重要性が説明されています。自分一人ではなく如何にチームや組織としてを意識させるか、そしてそれがどう成果に影響していくかを分かりやすく説明しています。

一つ一つのステップが深い

先にあげた関係性を深めることから始まり、対話によってチームの存在意義を高める、有意義な議論によって行動を変化させ、学習をや経験を促進していく。一連の流れでそれが学習できるようにプログラムされています。

もちろん、後半になればなるほどハードルは高くなりますが、ステップを一つ一つ重ねることで自律分散型の最強のチームが出来上がることがわかります。一つ一つは当たり前のことですが、このようにステップを重ねることの重要性を理解できます。


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