[書評]ITエンジニアとして生き残るための創造的発想術


「ITエンジニアとして生き残るための創造的発想術」では今までの時代とは違い、これから先にITエンジニアに必要となるのは思考力であるとされています。

直接エンジニアの業務に関係したスキルではないが、新しい商品やサービスを生み出したり、業務上の様々な問題にぶつかったときに解決し、更に先に進むために必要なのは「創造的発想術」であると著者は説いています。

この著作について書評されている点については、様々な商品やサービスを生み出すことに成功した企業に、それが誕生するまでの経緯についてや、開発中に直面した問題の解決までの流れや方法などをインタビューした記事を事例としているところが評価が高いです。

失敗をしても恐れずにトライし続けることの大切さ

「ITエンジニアとして生き残るための創造的発想術」を通じて著者の伝えたい点のひとつとしては、創造的発想をし商品やサービスを開発するために困難を伴うことになるが、問題にぶつかったり失敗をしてしまったとしても、それを恐れずにトライをしていくことや考え続けていくことの大切さが書かれています。また、成功をつかむためには本人だけではなく周囲の人においても、失敗を責めることなく成功に向けて導いていく度量の深さが必要であるとも書かれています。

つまり、創造的な発想をするためのノウハウや実践的なテクニックについて書いているというよりも、その創造的な発想から考え出された商品やサービスを、成功した商品やサービスとなるまでの心構えについてや、その周囲の人の心構えについてのことが書かれています。

失敗を重ねているから成功をつかみ取っている

著作の中に、「失敗を重ねているから成功をつかみ取っている」という言葉がありますがそこに全てが集約されていて、ITエンジニアという職業に就いてこれから先の時代までその職業を全うしていくと考えるならば、創造的な発想が必要であるのと同時に、それで考えついた事柄については最後まで通し続けることが必要だということを説いている作品となります。

この考え方はITエンジニアだけではなく、様々なところで役に立つ考え方であると評されています。


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