お金持ちになれない理由は?誰にでもチャンスはある | [書評]となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則


どうして自分はお金持ちじゃないのか?

教育もあり、一生懸命働いて、高い収入をあげている。それなのに、なぜ、あなたは金持ちではないのだろう?

お金持ちになりたいと必死に働いて、富の象徴ともいえる贅沢品を買い集めても、その時に満足感が一瞬感じられるだけで、あまり持続はしないものです。

物を買って得られる満足感というのは持続性の低い刺激なので、また次の刺激が欲しくなり物を買うことになってしまいます。どうしてお金持ちになれないのかといったことを疑問に感じながら働いているのなら、この本からそのヒントが得られるかも知れません。

倹約がお金持ちにつながる

お金持ちというと、お金を湯水のように使ってもなくならない、生活の心配をしなくてもいい人をイメージするかと思います。

この著者のトマス・J・スタンリーは1万人以上の億万長者にアンケートとインタビューを取ったのですが、その中で分かってきたことはお金持ちというのは多くは特別な人ではなく、ごくありふれた職業と家庭に育った「普通の人」であることが多いことが分かってきました。

収入よりはるかに少ない額で生活をしているため、貯蓄に回したり投資に回すことで資産を地道に築き上げている人がほとんどです。

つまり頑張って働いたから、年収が増えたから億万長者になれるわけではないんです。要は稼ぐことや使うことより、貯めること、増やすことが上手な人が億万長者に近づいているんですね。

期待資産額から金持ちかどうかを測る

本書に出てくる興味深い公式があります。

自分の年齢に年収をかけて10で割った数が、今現在の自分が金持ちかどうかを測るひとつの目安になります。例えば30歳で年収500万円なら1500万円の資産があればお金持ち、年収200万円なら600万円あればお金持ちといった具合です。

この公式で自分の期待資産額を測ってみると、自分の資産が意外に少ないことに気付く人が多いのではないでしょうか。この期待資産額を大きく上回っている人を本書では「蓄財優等生」、反対に下回っている人を「蓄財劣等生」と呼んで、色々なライフスタイルを紹介しています。

自分がどちらに当てはまるのか?これに少しでも早く気付くことが出来れば、お金持ちになるチャンスは残っていると言えそうです。


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