ついしん。どおかニーマーきょーじゅにつたいてくださいひとが先生のことをわらてもそんなにおこりんぼにならないよおに、そーすれば… | 本で出逢った感動の名言


本で出逢った名言・名セリフ

ついしん。どおかニーマーきょーじゅにつたいてくださいひとが先生のことをわらてもそんなにおこりんぼにならないよおに、そーすれば先生にわもっとたくさん友だちができるから。

アルジャーノンに花束を より

そのセリフに感銘を受けた理由

タイトルからしてなんとなくアルジャーノンが死ぬことは分かっていたし、脳のピークが過ぎ、劣化してきた辺りから最後の一文がタイトルと同一になる事は予想ができていました。なのでその手前の一段落の方が私は涙があふれました。

作中、白痴であれどあたたかな心のゴードンがいなくなるのは読んでいてとても悲しいです。脳の成長が止まりどんどんと白痴の主人公に戻っていく過程は不安と恐怖があれど、どこか安堵するものでもあります。

頭が良くなりすぎて多くの人を敵に回してしまいますが、最終的に術前より酷い症状に戻っていくと同時に、わからないからこその純真無垢なやさしい心を取り戻していく主人公。一度罵った相手にさえ無垢でやさしいアドバイスを拙い言葉で残すこの場面が一番印象的でした。本の著者ももちろんすごいですが、これをこうも拙く日本語訳する訳者にも感動を覚えます。

回答者:20代 女性


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