【書評】恋愛体質の先にある「共依存」 | あなたのためなら死んでもいいわ


「共依存」についての心理学の本です。私はこれまで二度ほど良くない恋愛をしました。二度目は今終わろうとしています。私は学生の頃から自分は恋愛体質だと思っていました。彼氏ができると友達付き合いは薄くなるし、バイトも彼とのデート代のために働いていましたし、彼に後回しにされるとショックを受けることもありました。

ただの恋愛体質だと思っていたのですが、成人してから既婚者を好きになり、弁護士まで出てくる騒ぎになってしまって、そうなるまでズルズル関係が続いたなんて、まじめで優等生キャラの自分らしくない、おかしい、と客観的に見ている自分がいました。言葉が悪いかもしれませんが、親に愛されずに育った子がそういう歪んだ恋愛をするものだと思っていました。

私は両親に愛されて育ったと思います。それなのに、一度ひどい目に遭ったにもかかわらず、二度も同じような歪んだ恋愛をしてしまい、どうして?と悩んでいた時にこの本に出合いました。自分と相手、どちらも「共依存」であったことが原因で、離れたいのに離れられなかったのでした。相手を運命の人と思い込んでしまっていました。

ギャンブルやアルコールや薬物ではなく、恋愛対象者への依存症という病気だったのです。相手の方がその傾向が強かったのでますます影響を受けてしまいました。今は良いパートナーに出会え結婚もできたのですが、共依存の考え方から抜け切れたわけではありません。主人はとても健康的な人間です。なので、頼られないことで満たされていない自分がいます。

もんもんと悩んでいましたが、この本のおかげで共依存から立ち直れる気がしてきました。

回答者:30代 女性


あわせて読みたい