あいつも生きてりゃよかったのに | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
あいつも生きてりゃよかったのに
僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 より
そのセリフに感銘を受けた理由
自殺してしまった友人に対して、著者の中島らもがあいつも生きていりゃよかったのに、生きていれば一度ぐらいは生きていてよかったと思える夜が来ると述べており、心が落ち込んだ時にこのセリフを読んでとても心が震えたことを覚えています。
著者の中島らも自身の自伝とも言えるこの作品は学生時代のユーモラスなエピソードなどを交えた内容になっているが、中島らもの独特な切り口の文体で彼自身の死生観に対して述べられているこのセリフは作中でもとても重たく、少年期特有の気だるげで何か面白みのないモラトリアムの中で、希望が持てない「若さ」でも死んではいけないというのは、時代を越えてどんな世代の若者にも響く作品であり、作中のセリフであると思っています。
回答者:20代 男性
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