旅先の何気ない町並みや荒野にも感動が眠っていると気付かせてくれる一冊 | 読むと旅に出かけたくなる本
旅先の何気ない町並みや荒野にも感動が眠っていると気付かせてくれる一冊
アメリカの風 より
作者の安野光雅さんがアメリカを旅したときの様子を、素朴なタッチのスケッチと共に記した旅行記です。右ページに文章、左ページにカラーのスケッチが掲載されています。ボストンからワシントンへ、アトランタからサンアントニオへ、そしてロサンゼルスへと、アメリカ全土を半円を描くように旅しています。
アメリカの荒野や田舎町、大きな街などを描いたスケッチには、写真とは全く違う趣があり、読者のイメージを掻き立て、どことなくノスタルジックな雰囲気とともに現地の空気感が伝わってきます。それぞれのスケッチに対応した文章には、訪れた場所の説明や歴史のみならず、作者自身の経験や感情がメインに記されており、単なるガイドブックとは違う、まさに旅行記といった一冊です。
回答者:30代 男性
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