自分には翼がある。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
自分には翼がある。
聖の青春 より
そのセリフに感銘を受けた理由
幼少の頃からネフローゼを患い、入院生活を繰り返していた棋士・村山聖にとって、将棋は限りなく広く大きく広がる空でした。たとえベッドから天井を見上げていても、将棋板さえあれば、彼は大きな夢を思い描き、空を自由に飛び回ることができました。病身でありながらも将棋界の最高峰であるA級に在籍した彼は誰よりも名人の座にこだわっていました。
名人へあと一歩という時、彼を更に大きな病が襲います。進行性膀胱癌です。村山はまさに死と隣り合わせの状況にありました。それでもなお、彼は名人への道を諦めませんでした。病院のベッドの上でうわごとのように棋譜を読みながら、彼は自らに言い聞かせるのです。「自分には翼がある」と。
どんなに身体が痛んでも、苦しみもがいても、絶対に夢を諦めない、魂の強さを感じる一言です。彼の死後も、彼の魂の輝きは私の心に生き続けています。
回答者:30代 女性
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