センスのよいデザインが持つ一定のルールとは? | [書評]伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール


SEやプログラマは分かりにくいシステムを簡潔に説明するための資料を作る機会が多くあります。

社内向けにはプログラムの内容を記したフローチャートから、サーバーの関連性を説明するためもの、内部設計書や外部設計書にも図解は欠かせません。

また、お客様向けにはどのようなシステムを構築していくかの相談をするための図が不可欠です。わかりにくいシステムも、上手に図を描いて説明すれば短時間で打ち合わせを終えることができます。反対に資料が分かりにくいと時間がかかったり、理解してもらえず自分のアイデアが生かされなくなってしまうこともあります。

その分かりやすい図の書き方を示してくれるのが本書です。

センスのよいデザインには一定のルールがあります。配色や画像の配置場所、フォントの種類や文字の大きさなどです。

この本で紹介されている通りにデザインをすると誰でもそこそこの資料を作ることができます。よい例わるい例も書かれており、それもたいへん参考になります。一つ一つの手法に対して論理的に理由付けがされているのも良い点です。

知りたい情報を手早く調べることができるように作られていますので、職場や自宅の机に置いて、困ったときにさっと開いて調べることができるのも便利なところです。自分が作った資料が野暮ったくなるといった人、プレゼンでの反応がいまひとつで悩んでいる人にお薦めの本です。


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