宮部みゆきファン100人に聞いた! お勧め本ベスト10
宮部みゆき作品のファンが選ぶ、おすすめ書籍ランキングのトップ10を紹介します。 まだ読んだことがない人や、次に読む作品に悩んでいる方は参考にどうぞ。
宮部みゆきのおススメ作品ベスト10
10位: 希望荘
希望荘のおすすめ理由
「ペテロの葬列」から一年以上たっての待ちに待った新作です。前回、残念なラストだったので残念な気持ちでしたが、今作は杉村さんが復活してくれてよかったです。4部作になっていて途中飽きることもなくスラスラと読破できました。 (女性40代)
主人公にしては地味すぎる杉村の、人間らしい愛すべき姿が一番の魅力だと感じます。シリーズ第4弾となるこの作品では、離婚して仕事も失い故郷に帰った杉村が、私立探偵となって第二の人生を歩み出す様子が描かれています。小さな事件が杉村の目を通して静かに語られ、考えさせられるものがあります。田舎ならではのおせっかいなご近所さんに支えられながら、少しずつ新しい生活に馴染んでいく杉村を応援したくなるおすすめの小説です。 (女性30代)
9位: 小暮写眞館
小暮写眞館のおすすめ理由
この長編を日々の生活の中で読み進めるのはなかなか大変で、帰省した新幹線の車内で日頃の鬱憤を晴らすべく、一気に読むことができて好かったです。読む度に思いますが、本当に宮部みゆきって器用な作家です。しかも小器用というわけではなくて、本作品を読んで、三島ばり、いやそれ以上の小説達人なんだわ~と確信しました。こんなに人間関係のあらゆる機微を表現できるなんて侮れないどころか、脱帽です。 (女性40代)
宮部みゆきさんの代表作でもある『模倣犯』や『理由』などの、ハラハラドキドキのミステリーとは違って、のんびりとした登場人物の和む会話や、ゆるく進んでいく文章が心地よいです。登場人物の人間関係も好きです。 (女性30代)
8位: 今夜は眠れない
今夜は眠れないのおすすめ理由
主人公の母に突如5億円という遺産が入ることになるという突拍子もないところから話がすすんでいくところにひかれます。主人公の両親の夫婦関係、友人関係が5億円という大金によりどんどん変化をしていきます。本当に5億円入ったら?という想像や主人公の行動力や推理、結末の驚きなど、まさに読んで満足感を得られる作品だからです。 (女性20代)
宮部みゆきさんの初期の作品です。中学生が語り手となって、家族に降りかかったある事件の謎が解き明かされていきます。語り手である少年やその友人がとても優しく、頭の良い子たちで、ほほえましいです。結構重たい事件もありますが、語り口がやさしいのでさらっと読めます。 (女性30代)
7位: おそろし 三島屋変調百物語事始
おそろし 三島屋変調百物語事始のおすすめ理由
主人公の「おちか」が各章ごとに、お客から自分の過去にまつわる奇妙な体験の聞き役として江戸中から怪談話を集める、短編が詰まった一冊です。文章の描写が繊細で、主人公の心情が伝わってきて怖いと思う箇所もありドキドキしますが、いつの間にか物語に惹き込まれていきます。 (女性30代)
宮部さんの不思議であやしい時代小説大人気シリーズの第一巻目にあたります。心に傷を持つ三島屋のおちかが、悩み苦しみを抱えかねた人々の語りをただ聞く…のですが、そこから踏み込んでいく真実が怖ろしくも切なく、でも最後はこれでよかったのだとうなずけます。2014年に放送されたNHKドラマの原作でもあります。 (女性40代)
6位: 理由
理由のおすすめ理由
賞の受賞や映画化で有名になった作品ですが、小説としても文句なしに素晴らしい作品です。散らばった小さな伏線が最後に集結していくさまは圧巻です。個人的には数あるこの作者さんお話の中でもとても「映像的」な話だなと思っていたので、映画を見て舌を巻きました。 (女性30代)
ノンフィクションの事件記録を読んでいるかのように、どんどん引きずりこまれます。誰にもその行動を選ぶに至った理由があって、その描写が淡々としているだけに物悲しさが増していきます。最後まで読んで、また冒頭に戻りたくなりました。 (女性30代)
5位: 模倣犯
模倣犯のおすすめ理由
かなりの長編小説ですが、その長さを全く感じさせない面白さです。
宮部みゆきの小説でいつも思うのは、登場人物のみごとな描写です。
読みながら「いるいるこんな人」と自分の周りにいる人の顔が思い浮かんでくるほど、リアルな人間描写なのです。
なぜこんな人間性、性格が形状されたのかを、読者に違和感無く自然に理解させてくれる力量は、小説家の中でも郡を抜いていると思っています。
序盤では点と点でしかなかったものが、やがて伏線だったと気づき、最後にはすべてが繋がっていく様は本当に見事だと思います。
最後の犯人との対峙シーンでは、活字の中でありながらも、そのライブ感をスリリングに感じることができると思います。
これまでも映画やドラマ化されてきたので、「模倣犯」と聞いて内容を知っているつもりになっている人も多いと思います。
しかし、原作を読んでいただくと映像の世界以上の臨場感に驚くのではないかと思っています。 (女性30代)
宮部みゆきの小説でいつも思うのは、登場人物のみごとな描写です。
読みながら「いるいるこんな人」と自分の周りにいる人の顔が思い浮かんでくるほど、リアルな人間描写なのです。
なぜこんな人間性、性格が形状されたのかを、読者に違和感無く自然に理解させてくれる力量は、小説家の中でも郡を抜いていると思っています。
序盤では点と点でしかなかったものが、やがて伏線だったと気づき、最後にはすべてが繋がっていく様は本当に見事だと思います。
最後の犯人との対峙シーンでは、活字の中でありながらも、そのライブ感をスリリングに感じることができると思います。
これまでも映画やドラマ化されてきたので、「模倣犯」と聞いて内容を知っているつもりになっている人も多いと思います。
しかし、原作を読んでいただくと映像の世界以上の臨場感に驚くのではないかと思っています。 (女性30代)
何度読んでも飽きない宮部みゆきの作品の中で一番好きな名作です。連続殺人事件の劇場型犯人と被害者家族の人間模様や、第一発見者の過去など、複雑に絡み合って、ハラハラドキドキします。絶望の中でも闘う少年の姿は本当に格好いいです。 (女性30代)
読み始めから一気に宮部みゆきさんの世界に引き込まれました。先の読めないハラハラする展開で、続きが気になってしまい 長編小説ですがまさに貪るように読んだ感じです。本を読んだ後、映画化されたのを観て、また再度本を読み直しました。結末を知ってから、再度読んでも楽しめる作品だと思います。 (女性30代)
4位: ブレイブストーリー
ブレイブストーリーのおすすめ理由
何と言っても、ストーリーがいいです。最初はまったく勇気のない少年がストーリーの最中の様々な体験を通して、最後には勇気ある少年になっています。その部分はだれが見ても勇気づけられると思います。自分はハマりすぎて、3回くらい往復して読みました。 (男性20代)
ファンタジーと冒険の世界観なのでゲームの世界に迷い込んだようにワクワクします。
長編ですが一気に読める位に引き込まれますしキャラクターも魅力的です。
転校生のミツル君は優等生タイプで格好良いし主人公は最初はなよなよと頼りないですが最後はしっかりとして来るので成長も楽しみです。
異世界の生活スタイルや情景もとても面白いです。 (女性30代)
長編ですが一気に読める位に引き込まれますしキャラクターも魅力的です。
転校生のミツル君は優等生タイプで格好良いし主人公は最初はなよなよと頼りないですが最後はしっかりとして来るので成長も楽しみです。
異世界の生活スタイルや情景もとても面白いです。 (女性30代)
ブレイブストーリーを初めて見たのはアニメ映像で、どちらかと言うと子供向けでした。
しかし小説を読むと、それは子供向け作品という印象がなくなりました。
大人が読んでいてハッとさせられる内容と、少年心もくすぐるワクワクドキドキ感で心を掴まれます。
まっすぐな心の強さを、その大切さを感じられる作品です。 (男性20代)
しかし小説を読むと、それは子供向け作品という印象がなくなりました。
大人が読んでいてハッとさせられる内容と、少年心もくすぐるワクワクドキドキ感で心を掴まれます。
まっすぐな心の強さを、その大切さを感じられる作品です。 (男性20代)
3位: レベル7
レベル7のおすすめ理由
レベル7まで行ったら帰れない、という帯の文句に聞かれ購入しました。読んでいてわくわくしましたし、レベル7の意味が分かった時はそういうことだったのか!と驚きました。小説を読んでいてこういった体験をしたことがあまりないので、おすすめの小説です、 (男性20代)
まず、タイトルに興味をひかれました。宮部みゆきさんの本にはまるきっかけになった本です。
最後までドキドキ、ワクワクが続き、読まずにはいられなくなり、一気に読み終わりました。
結末もびっくりで、興奮しました。 (女性50代)
最後までドキドキ、ワクワクが続き、読まずにはいられなくなり、一気に読み終わりました。
結末もびっくりで、興奮しました。 (女性50代)
それまでミステリー・サスペンスは一切読まなかった自分が初めて手にした小説が本作。文庫版で600ページを超える長編をいきなり初ミス、初サスに選ぶのはちょっと冒険でしたが、そんなのは杞憂に終わり、作中繰り返される「レベル7までいったら戻れない」のキーワードを軸にひねりにひねった話に時間の経つのも忘れて読破してしまいました。以来宮部みゆき作品はもちろんミステリー・サスペンスが「好きなジャンル」一位になってしまいました。オススメです。 (男性50代)
見知らぬ男女が記憶喪失の状態で出会うというところから始まり、自分探しの旅と、女子高生の失踪を追うという二つの謎解きが同時進行で進んでいき、途中でひとつに交わり、解決に向かう本格ミステリーです。長編ですが、話がスピーディで一気に読めてしまいます。ストーリー展開が宮部みゆきさんの王道だと思います。 (女性30代)
著者の作品で私が初めて読んだ本でした。通勤で読んでましたが、何度駅を通過してしまったかわからない程入り込んだ本でした。前半のストーリーからは、想像つかない展開で、特に後半は二転三転して先が読めない展開に、本当にワクワクして読みました。 (男性50代)
2位: ステップファザー・ステップ
ステップファザー・ステップのおすすめ理由
主人公は『泥棒』。ある日へまをして、双子の兄弟に「父親のふりをしてくれないと泥棒であることをばらす」と弱味を握られ脅されてしまいます。
脅迫からはじまった関係ですが、やがて徐々に父性愛に目覚めていく主人公の姿や、双子たちとのテンポよいコミカルなやり取りが軽快で楽しいです。勿論人間ドラマだけではなく、周囲に起こる謎を解きあかしていくミステリ面もとても面白く、オススメです。 (女性30代)
脅迫からはじまった関係ですが、やがて徐々に父性愛に目覚めていく主人公の姿や、双子たちとのテンポよいコミカルなやり取りが軽快で楽しいです。勿論人間ドラマだけではなく、周囲に起こる謎を解きあかしていくミステリ面もとても面白く、オススメです。 (女性30代)
泥棒の主人公が双子の男の子と出会い、その父親を演じるうちに、徐々に親子のような絆が生まれていくというストーリーです。この大まかな筋を軸にして、色々な事件が起こっていくという、毎回一話完結の長編作品なので、小説が苦手な人でも読みやすい作品だと思います。 (女性30代)
宮部みゆき先生らしいとてもリアルな描写なので、主人公の喜怒哀楽にとても引き込まれます。ストーリーの内容もキャッチーでライトノベルとまでは行きませんが、とても読みやすいです。あと、表紙と挿絵に漫画家の荒川弘を起用しているのでファンなら必見です。 (女性20代)
軽妙洒脱、だけど、どこか心のウェットな部分に触れられてホロリ。
ドラマ化もされた事があり、他の作品よりもライトな感じはありますが、ライトなだけで終わらないのが宮部節。
いつもの宮部みゆきさんの書く文章と本質的な部分は同じでも、軽妙洒脱な新たな一面を知る事になると思います。
ありえない設定なのについつい引き込まれて、あっと言う間に読み終わる事と思います。 (男性40代)
ドラマ化もされた事があり、他の作品よりもライトな感じはありますが、ライトなだけで終わらないのが宮部節。
いつもの宮部みゆきさんの書く文章と本質的な部分は同じでも、軽妙洒脱な新たな一面を知る事になると思います。
ありえない設定なのについつい引き込まれて、あっと言う間に読み終わる事と思います。 (男性40代)
泥棒の主人公がひょんなことから弱みを握られ、なりゆきで双子の父親代わりをする話です。最初はしぶしぶ引き受けていた父親役の主人公、だんだんと父親らしくなっていきます。したたかでどこか達観している双子も、ふとした拍子に子供らしさを見せます。また、このバージョンの表紙絵は『鋼の錬金術師』の荒川弘が担当しており、主人公のダメ親父ぶりが見えてきそうな表紙となっています。 (女性30代)
泥棒の主人公が、落ちた家にいた双子の兄弟と生活を始める物語。
人や家族の温かさ、ユニークな性格の主人公たち、ライトなミステリーと、読み応えがあるけれど一気に読みたくなる軽快さがクセになります。
血が繋がっていなくても、全くの他人でも、家族のような温かい関係になる。そんな感動もとても素敵です。 (男性20代)
人や家族の温かさ、ユニークな性格の主人公たち、ライトなミステリーと、読み応えがあるけれど一気に読みたくなる軽快さがクセになります。
血が繋がっていなくても、全くの他人でも、家族のような温かい関係になる。そんな感動もとても素敵です。 (男性20代)
1位: 火車
火車のおすすめ理由
火車の言葉通り、一言で言うと『カード破産』のお話です。重苦しそうな内容ですが、そこは流石の宮部みゆきさんです。普通の人が普通の生活からいかに転落してゆくかを読んでいくうちにドンドン引き込まれていきます。私はこれをこれから社会に出て、カードも作れる人にぜひ読んでから社会人になって欲しいと思います。 (女性30代)
突然失踪した婚約者を探すところから始まりますが、実はその女性が全くの別人で、次々と不可解な謎が浮かび上がってきます。長編ですが、先の展開が全く読めないので、ずっとハラハラしながら一気に読めてしまいます。 (女性30代)
宮部作品の中でも何度も読みたくなる作品がこの「火車」です。犯人が誰かを推理するというミステリーとは違った魅力を感じます。知れば知るほど恐ろしい深い闇を抱えている一人の女性を追っていく刑事の物語は、最後の最後にその二人がやっと出会う、その瞬間で終わりを迎えます。社会状況は今とは少し違うとは思いますが、今でも一気に引き込まれて読んでしまえる作品です。 (女性50代)
最近では珍しくないカード破産を題材とした多重債務に追われる女を追い詰める側の視点で描いているので感情移入がしやしく、長い話であるが、テンポ良く飽きずに読めるのがよいところです。登場人物のリアルさも本作「火車」の魅力です。 (男性40代)
クレジットカード破産をした女性が彷彿と姿を消し、その女性がどんな人物だったのか今どこにいるのかを辿っていくストーリーです。この本を初めて読んだときはまだバブルの空気が残っており、ブランド品をカードで買いまくる女性は普通にいたし、カード破産をしてしまう女の子だってその辺に転がっていました。そんな普通の女性がちょっとしたことが原因で犯罪に手を染めてしまうという怖さが、この小説の魅力です。消えてしまった女性は他人の話や噂の中でしか存在せず、実際はどんな人物なのかが最後まで明らかにされないところに、この小説の面白さがあると思います。 (女性40代)
自己破産した女性が必死で生き抜いていく姿に引き付けられました。主人公の休職中の刑事、刑事の息子、自己破産した過去を消したはずの女性と、登場人物がそれぞれ抱えているものがあり、全く知らなかった自己破産という現実も小説の中ですが知ることができます。ラストシーンは読むだけで映像が浮かぶようで、どきどきしました。 (女性50代)
消費者金融のあり方をテーマとして描いたミステリー小説です。都会で一人暮らしの夢からカード破産に陥る女性や、無理なマイホーム購入で、離散に陥った一家など、借金に翻弄される人生を目の当たりにしました。ラストのスピード感は素晴らしいです。 (女性30代)
ランキング外の作品も紹介!!
本所深川ふしぎ草紙
本所深川ふしぎ草紙のおすすめ理由
宮部みゆきさんの時代小説、特に短編の質の良さにはうならせられます。おなじみ回向院の茂七が本所の七不思議を解決していくのですが、不思議でぞっと怖いだけでなく、怪奇に対する江戸の人の対し方がりんとしていて強く優しく、心に残ります。 (女性40代)
宮部作品のうち初めて読む時代物です。私の周囲には彼女の時代物の方が好きという人が多かったけれども、その理由が分かった気がこの本を読んでわかりました。実に上手い。江戸ことばを巧みに操りながらも、人間の心の機微を実に繊細かつ的確に描いています。情緒にも溢れているのです。この短篇集の中では、冒頭の『片葉の芦』が一番好きです。その物語のオチは、ある面では予想を裏切り現実的でほの苦くはありますが、一番人情に溢れている結末と言えるかもしれません。作者が『理由』などのベストセラーに代表するような長篇だけではなく、短篇の名手であることを証明しています。 (女性40代)
ソロモンの偽証
ソロモンの偽証のおすすめ理由
これは、まだ、第1部の1ですが、寒い感じがよく伝わり、何かおきるのでは、ないかとわくわくして読み始めました。いろんな人の悪の部分が偶然にも重なり、起こった事件かもしれないが、あり得る人の汚ない部分がよく現れていて、身近にもありそうで引き込まれていきました。裁判は、実際には、ありそうでないけれど、それを応援する親や先生たちがいることは、学園ドラマぽくて面白かったです。悪いことをした子供でもやはり自分の子供なら守るであろうと、親バカな人たちにも共感しました。 (女性40代)
図書館で借りて初読しました。クリスマスの朝、男子中学生が転落死したというショッキングなところからはじまります。真相を知るために学校内裁判をおこすことになり、登場人物の子供たちが大人顔負けの発言をするのですが、現実問題こういう中学生はいるのかな?と思いました。もちろん最後まで読破しましたが、まわりくどい描写が多く途中飽きてきたところもありました。 (女性40代)
クロスファイア
クロスファイアのおすすめ理由
パイロキネシスという念力の発火能力を持った女性の物語です。誰でも超能力があったら良いのにという願いはあるものですが、そんな甘い想いを宮部みゆきさんの描く物語は見事なまでに粉砕する事となるでしょう。超能力であるが故の苦悩や葛藤について丁寧に描かれ、ハリウッドや漫画の様な便利なだけでは無い物語を体験する事になります。SFでありながら、ミステリーであり、また恋愛物語でもあり、読後感は一言では言い表せない、何度でも読めば読む程味わい深い作品です。読書当時電車の中で上下巻を一気読みをし、溢れる涙を誤魔化す事に苦労しました。一般的なSFの話しは様々なお約束を知っていないと頭の中で映像化しにくいもが多いですが、「クロスファイア」はダイレクトに映像が浮かぶ程、明確で悲しくも美しい火花が脳内に浮かぶ様な作品です。また、「鳩笛草」という短編集の「燔祭」が前日譚にあたる話しもあるので「クロスファイア 」の上下巻を読んで気に入った方は読まれる事をすすめます。 (男性40代)
本をあまり読まない私ですが、この本を読んだ時、最初から「ん?何が始まるんだ?」という興味が湧いて、どんどん引き込まれていってあっという間に読み終わりました。ファンタジーだけど、現実世界にいるような、なんとも言えない不思議な世界に引き込まれます。 (女性20代)
初ものがたり
初ものがたりのおすすめ理由
江戸の下町が舞台で、回向院の旦那と呼ばれる岡っ引き、茂七が事件を解決していく捕り物帖です。茂七がたびたび立ち寄る稲荷寿司屋台があるのですが、事件の謎解きはもちろん、何やら訳ありに見える親父さんと茂七とのやり取りも魅力の一つです。 (女性30代)
宮部時代小説に欠かせないおなじみキャラ、茂七親分が活躍する短編捕り物帖。謎解きの面白さに加え、宮部さんらしい不思議な怪しさをたたえた雰囲気作りが見事です。ただ怖いのではなく、失われた闇への畏怖、懐かしさすら感じさせるところがたまりません。タイトルの「初もの」として、季節ごとの江戸の美味に触れ、さらに豊かな味わいとなっています。 (女性40代)
悲嘆の門
悲嘆の門のおすすめ理由
「英雄の書」の続編ですが、こちらの方が読みやすくおすすめです。大学生の孝太郎と退職した初老の元刑事、都築のちぐはぐなコンビが、とても魅力的です。はじめはミステリーとして物語が進みますが、中盤でファンタジー色が一気に全開になって度肝を抜かれました。圧倒的な世界観がすばらしく、読み終えた後はしばし呆然としてしまうようなスケールの大きい作品です。 (女性30代)
悲嘆の門上を読んでからすぐ下も読みました。宮部さんは本当にいろいろなジャンルを書く人なんですね。今回読んだ本は連続殺人事件から始まるのですが、ファンタジー要素もあり、ミステリー要素もありと盛りだくさんでした。 (女性40代)
夢にも思わない
夢にも思わないのおすすめ理由
「夢にも思わない」は「今夜は眠れない」の続編です。「今夜は眠れない」を読んだ上で個人的にはコチラをどうしても読んで欲しい一冊です。どちらの小説も大人が読むには文章が分りやすい言葉で書かれていますので、大人の文字好きには物足りないかも知れません。しかし、読みやすく書いた事には理由があり、ラストのワンシーンを主人公と共に味わって欲しいのです。私は読後ラストシーンを何度も読み返した想い出があります。 (男性40代)
あやし
あやしのおすすめ理由
江戸時代を舞台とした短編集です。いわゆる怪談なのですが化け物のおどろおどろしさをメインにせず、怪異を前にした人々の葛藤や内面の在り様が美しくもリアルに描写されていて考えさせられます。予備知識などがなくともすんなり読ませるところが、作者の技量のなせる業なのだなと思います。全体的に物悲しく切ない気持ちにさせられますが、総じて読後感は悪くないです。あっという間に読め、何度も読み返したくなること請け合いです。 (女性30代)
ぼんくら(上)
ぼんくら(上)のおすすめ理由
ドラマ化もされた時代物のミステリーです。ぼんくらな同心・平四郎が、超絶美形の甥っ子とともに深川のある長屋で店子が次々と姿を消すという謎を解き明かしていきます。人物描写がとても細かいので、感情移入しやすいです。美少年の甥っ子弓之助くんに夢中になってしまいました。 (女性30代)
魔術はささやく
魔術はささやくのおすすめ理由
作者さんが「もう現代ものでのヒューマンストーリーは書かない」と仰っていますが、私は初めてこの方のこの本を読んだ時の感動が忘れられません。誰がなんと言ってもこの作者さんの書かれる少年や少女のみずみずしく優しい感じ、それでいて現実の苦い感じは素晴らしく、大好きです。 (女性30代)
平成お徒歩日記
平成お徒歩日記のおすすめ理由
宮部作品には珍しいエッセイです。時代小説でおなじみの地を、宮部さんが徒歩で散策する様子がつづられています。温かくてユニークな宮部さんの人柄を感じられるところが一番の魅力だと感じます。数々の名作を生みだしてきた作家さんですが、おっとりほのぼのとした雰囲気は意外にも思えて興味深いです。嫌味ったらしくないうんちくも盛りだくさんで勉強になり、自分も江戸の町を歩いてみたくなるおすすめの一冊です。 (女性30代)
淋しい狩人
淋しい狩人のおすすめ理由
古本屋の店主、イワさんとその孫が謎解きをしていく物語です。人間の負の心情が絡む結構どろどろした事件ばかりなんですが、聡明なイワさんと弁の立つ孫の軽妙なやり取りを通して描かれることで、どこかとぼけた作品に仕上がっています。さらっと読めるけれど何度でも読み返したくなる、そんな作品です。 (女性30代)
あんじゅう
あんじゅうのおすすめ理由
自身に降りかかった恐ろしい出来事をきっかけに、なぜか人々の抱える悩みや不思議な出来事の聞き役をすることになった「おちか」という女性の物語の第2弾です。おちかのもとに訪れる客たちが語る話は、どれも恐ろしいのに悲しい話ばかりなんです。特に表題にもなっている『あんじゅう』の話は、くろすけがけなげで、哀しくて、思わず泣いてしまいます。 (女性30代)
我らが隣人の犯罪
我らが隣人の犯罪のおすすめ理由
この作者さんの小説に出会って間もない頃に読んだ文庫本です。短編がいくつか収録されています。賛否両論あり、作者さん自体も「もう書かないだろう」と仰っていますが私はこのハートウォーミングな話たちが大好きですし、ユニークで魅力いっぱいの人達が出てくるお話が大好きです。 (女性30代)
とり残されて
とり残されてのおすすめ理由
短編がオムニバス形式で収録されているので、長編が苦手な人にも手に取りやすいと思います。主人公が不思議な体験をするという、共通した軸がありながら、様々なタイプの話があり、最後まで飽きずに読めます。きちんと解決しないまま終わる話もありますが、もやもやしないところが宮部さんの言葉選びの秀逸さだと思います。 (女性30代)
蒲生邸事件
蒲生邸事件のおすすめ理由
2・26事件をあつかったSFタイムスリップものであり、推理小説のようでもあり、淡い恋愛物語でもあり…いろんな要素がつまっています。かなり分厚い本ですが、さすが宮部みゆき。一気に読むことができます。事件をよくしらない、歴史の教科書であまりわからなかった人にも読んでほしいです。事件に興味がもてます。 (女性30代)
楽園
楽園のおすすめ理由
あの傑作『模倣犯』の主役の一人・前畑滋子のその後の物語でもあり、新たな悲しい犯罪の物語。いつも作者の作品で感心するのが、各登場人物のキャラクター造形について徹底していること。彼らの喜怒哀楽に微塵たりとも違和感を覚えないのもいつも不思議です。ある意味普遍化してるのがすごいところ。そのくせ様々な背景のディテールには抜かりが無いので、鉄壁の説得力なのです。だから、悪役は徹底的に救いようの無い悪意の持ち主で、その胸糞悪いことと言ったら。それでもぐいぐい読ませる作者の筆力は本当に素晴らしいです。 (女性40代)
長い長い殺人
長い長い殺人のおすすめ理由
自分の中にあった、物語の枠を全て変えてくれた作品。物語が、お財布によって語られるある驚き。お財布が、どんな風に使われることにかんじるのか、使う人に対して何を思うかなど分かるはずもないのに、そう思ってるのか?と感じてしまい、宮部みゆきワールドに入り込んでしまう。楽しくて、夢中になって一気に読み終えてしまいました。 (男性30代)
パーフェクトブルー
パーフェクトブルーのおすすめ理由
宮部みゆきさんの書かれた本はどれも面白いです。
また、人間の心の動きも物語に組み込んでいるのでとても心に残ります。
宮部みゆきさんの本はどれもすきなのですが、特に好きなのはパーフェクトブルーです。
この本はほかの著書と違い元警察犬が主人公です。
悲しい結末を迎えるお話ですが、主人公の犬のマサがかっこよくとても癒されます。
犬好きの私はとっても好きな作品です。 (女性30代)
また、人間の心の動きも物語に組み込んでいるのでとても心に残ります。
宮部みゆきさんの本はどれもすきなのですが、特に好きなのはパーフェクトブルーです。
この本はほかの著書と違い元警察犬が主人公です。
悲しい結末を迎えるお話ですが、主人公の犬のマサがかっこよくとても癒されます。
犬好きの私はとっても好きな作品です。 (女性30代)
三鬼 三島屋変調百物語四之続
三鬼 三島屋変調百物語四之続のおすすめ理由
4話構成で題名通り、各々に鬼が出てきます。どの鬼も恐ろしく忌まわしいだけでなく、人の悲しみや苦しみ、後悔を身に纏った存在だった。どの話にも自分にも思い当たる部分があったり、同じ状態に置かれたら同じ判断をするかもしれないという、全人間に当てはまる心の弱さ、醜さが描かれていて面白い話となっています。 (男性20代)
英雄の書
英雄の書のおすすめ理由
読み終わった後、虚無感にさいなまれました。これは一人の少女が自分たち家族の身に起こった悲劇的な出来事を受け入れてそれでも前を見て進んでいくまでの過程をかいた物語です。卓越した世界観と少女の成長、変えられない現実を描いた傑作だと思います。 (女性20代)
宮部みゆきのおススメ作品ランキング、いかがでしたでしょうか?
まだ読んだことがない人や、次に読む作品に悩んでいる方は参考にどうぞ。
宮部みゆきのおススメ書籍 ベスト10
- 1位: 火車
- 2位: ステップファザー・ステップ
- 3位: レベル7
- 4位: ブレイブストーリー
- 5位: 模倣犯
- 6位: 理由
- 7位: おそろし 三島屋変調百物語事始
- 8位: 今夜は眠れない
- 9位: 小暮写眞館
- 10位: 希望荘
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