経済的に自立し、一人で生きられることは、べつに大人の証ではない。本当の意味で一人で生きられる人間などいないのだし、お金な… | 本で出逢った感動の名言
若いときには、雪乃のように経済的に自立しなんでも自分で出来ることが大人なのだと思っていました。だから、家庭に入り自立とはいえない収入に甘んじても家事を優先してきた生活に、少なからず自立した大人のイメージを持てずにいました。
でも、彼女の言葉のように、『労働の報酬』はその人の価値を示すものではないし、むしろ『だれかとともに生きていける能力』を保持していくには、努力と忍耐、寛容などなどさまざまな困難をともなうことだと思います。そんな雪乃が、それでも誰かと生きていこうとあくせくするのではなく、自分は自分と自然体で暮らしていく姿がすがすがしく感じられます。
女の生き方は、いろいろあっていいのだと、背中をおしてもらったような気がしました。
回答者:50代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
経済的に自立し、一人で生きられることは、べつに大人の証ではない。本当の意味で一人で生きられる人間などいないのだし、お金なんて所詮は天下のまわりもの。あくまでも労働の報酬としてだれかからもらったものであって、雪乃自信の価値を表すものではない。譲りあったりぶつかりあったりしながら、それでもだれかとともに生きていける能力の保持者こそを、大人というのかもしれない。
あの家に暮らす四人の女 より
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