[書評]稼ぐ言葉の法則 「新・PASONAの法則と売れる公式41


この本の内容を一言で表すとしたら、「普段の言葉を少し変えるだけで貧す人から稼ぐ人へ」です。

ポイントは、稼ぐ人の言葉は「ワクワク」するようなものばかり、ということ。
例えば、「現在」という言葉、これは稼ぐ人なら「未来」と置き換えることができます。
また、「これ」という言葉は「これとあれ」、「事例」は「イメージ」、「会社」は「自分」、「勝てる」は「超える」といったようにそれぞれ言い換えることができ、どれもワクワクするような明るいイメージの言葉に変換されていることがわかります。

なぜ、言葉を変えるだけで稼ぐことができるのか。それは、他人への言葉の「響き方」の印象が変わるからです。
多くの人は「どのように言うか?」ということに注目しがちですが、それが間違いで、大切なのは「何をどの順番でいうか?」だと著者は言います。

この書籍では、大きく3つのパートにわかれ、第1部では「何」を見出すことのできる5つの質問を、そして第2部では1部で見出した「何」を「どの順番」で説明するかの「新・PASONAの法則」を紹介しています。
残る第3部では、「貧す人vs稼ぐ人の売れる公式」が41個並び、どれも有用なものばかり。

シンプルかつ分かり易い「言葉の使い方マニュアル」。
「PASONAの法則」とはマーケッターの間ではよく知られている法則で、90年代にこの著者が生み出した法則でありますが、あまりに効果的かつ即効性があるために著者自身が悪用されることを恐れ書籍化を拒んできたものです。

十数年の時を経て、ようやく誤解されることなく説明できることができるということで、満を持して書籍化された「新・PASONAの法則」、時代の変化も踏まえて前回の法則よりも改善され、より現代の社会に合った法則となっています。

特に第3部の公式の部分は単純明快でぱっと読んですぐに貧す人と稼ぐ人の言葉の違いが理解できるので、さらっと読むだけでも両者の言葉の微妙な違いを比べるだけで、大きな気づきを得られるかもしれません。


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