損を避けようとして損をするってどういうこと? | [書評]その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学
損をしたくないのに、結局損をしてしまう
損することを嫌うあまり、知らないうちにもっと大きな損をしてしまい、しかも損に気が付かない
そんなばかな!
ということが生活の中には往々にしてあるものです。色々なことを経験して避けるようになったものの、まだ知らないうちに損をしていることはたくさんあります。この本を読んで改めて「あれは失敗だったのだな」と気付かされました。
その中でも私自身も若い頃にハマってしまった落とし穴「リボ払い」があります。リボ払いなんて言い方してしまうと分かり辛いですが、紛れもない借金です。金利も結構払うのに、つい便利だからと利用していて完済するまで大変な思いをしました。
こういう借金と思わせない言い回しが世の中にはたくさんありますので、本当に気をつけたいものです。お買い物はカードのポイントに惑わされず、いつもニコニコ現金払いが一番安心ですね。
「ついでに」買うと金銭感覚が狂う
普段はお金を節約しているのに、金額の大きいものを買うついでに買うと人は金銭感覚が狂いやすいです。家を買うついでに新居のリビングに大型テレビを買う、車を買うついでに高機能のカーナビをつけるといったようなことですね。本当に買う価値があればいいですが、自分の身の丈に合ってない買い物かも知れません。
これとよく似た買い物に、「あと○○○円買うとプレゼントが付きますよ」といった商法もあります。必要のないものにお金を出して、必要かどうか分からないけれど無料で貰えるものを貰う。あるある、ってつい頷きながらしきりに過去の買い物を反省してしまいますね。
損を取り戻そうと思ってはいけない
損をしてしまうと、その損を取り戻したくなるのが心情です。
投資家や消費者が勘違いしそうなワナがいたるところに仕掛けられている
特に金融商品に多いのですが、このようなものです。よくよく考えてみたら買わないものなのに、飛びつき買いをすると見事に損をします。
そしてその損失を認めるのが嫌で更に損をする。
まさに負のスパイラルなんです。
これを避ける方法としては、損失を認めて取り替えそうと思わないこと、自分がわかるものにしか投資をしないことです。これ以上損をしたくない!という人だけではなく、まさか自分がと思っている人ほど損をしているものですね。