自分みたいに考えても良いのだと分かった | [書評]社会人大学人見知り学部 卒業見込
世界が広がる
自分は世間からはどこか違うと思う。
努力しようが、努力が実らない時はある。
周りは努力して普通に頑張って、いい結果残して、活躍して・・・
けれど、自分は周りとは違う。
頑張ろうが結果はない。
周りと同じ事をしているのに、結果が残らない。
世の中クズだ、と簡単に思うかもしれない。
どうだっていいよ、と投げやりになる。
そんな風に考えるなんてやっぱり世間とは、周りとは違う。
そう、違っていいのだ。
この本はそれを示している。
社会に出るのが遅いため、社会の常識を知らない社会人一年生が社会の「常識」とぶつかり、乗り越えるのではなく、ぶつかって砕けるのだ。
「え!?ぶつかるの??砕けるの??普通乗り越えなきゃダメでしょ??」
その普通は誰の普通?常識にとらわれていないか?「常識」に染められたあなたはこの本を読んだら衝撃が走るかもしれない。
そんなこと思いもしなかった。
あーとても共感できる、分かる分かる。
この本は人によって読んで様々な感想が持てるだろう。
ネガティブ?それはむしろポジティブ!
「スタバとかでコーヒーを頼む時に「トール」と言うのがなんだか恥ずかしい。「グランデ」なんて絶対言えないから頼んだことがない。S、M、Lなら言える。」
「夜、かっちかちのおにぎりを食べながらテレビを見ているときに限って、タレントが後宮料理を食べて「おいしー!」なんていうグルメ番組が放送されていた。それを見ながら、「高級料理を食べることは幸福です」というテレビから流れてくるアナウンスをぼくは全否定した」
本から引用した文だが、読んで分かるようにひねくれている。
社会人一年生は社会に初めて出て、理不尽な事ばかりだろう。
悩むことがあるだろう、嫌になることがあるだろう。
それで良いのだ。
ネガティブというと暗い、というイメージだが違う。
考えて考えて悩んで悩んで・・・そこにたどりつく答えはポジティブだったのである。
社会人はこれで良いのだ、とこの本を読んだらそう思うだろう。