お金はいらない

本書の著者、堀江貴文といえば元・株式会社ライブドアの代表取締役として一躍有名になった人物です。日本ではその名前を知らないという人の方が少ないでしょう。

本書で堀江貴文は、お金よりもなによりも大切なのが「心の中の打ち出の小槌」だと言います。「心の中の打ち出の小槌」さえ持っていれば、なんでもできると言うのです。

では、「心の中の打ち出の小槌」とは一体どういうものなのでしょうか。

「心の中の打ち出の小槌」とは

堀江貴文が本書の中で繰り返していることがあります。それは「目に見える価値を追うな」ということ。

目に見える価値とは、お金や家や車など、誰からでも見えて、一言で説明ができる価値のことです。

現金の場合、盗まれるかもしれないし、何かのアクシデントが起こったら、取られるかもしれない。それに、使えばなくなってしまうだけなのだ。

お金はお金でしかありません。では、堀江貴文にとってはなにが大切なのでしょうか。

その人が持っているキャラクターやイメージ、人脈、ノウハウというのが、まさに企業でいうところの無形固定資産に相当する。

これを私は「心の中の打ち出の小槌」と呼んでいる。

つまり、追い求めるのはお金ではなくて、キャラクター、イメージ、人脈、ノウハウといった、目では見えない価値であるということです。

その為には、貯金などでお金を寝かしておくのではなく、どんどんお金を使って、体験や投資をするべきです。本書では、「心の中の打ち出の小槌」をどう獲得し、大きくしていけばいいのかという考え方がぎっしり詰まっています。

この本を読む事自体が「心の中の打ち出の小槌」を大きくすることに他なりません。

学ぶべきは思考法

堀江貴文は東大を中退し、起業をして大成功を収めました。まったくの同一人物にはなりたくなくても、同じように成功することには多くの人が興味があるでしょう。

その為の方法論が「心の中の打ち出の小槌」を得ることであり、その獲得方法はこの本にあります。