海外で英語を話すのに必要な、7つの思考法とは? | [書評]ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法


スピーキングが一番疲れる

私は、TOEICもTOEFLもそこそこの点数で、3年前にカナダに留学したのですが、まあNativeに話している内容が通じなかったものです。挨拶とかは別ですよ。授業とかで、自分の意見を述べたときに、なぜか日本人には通じるのに、Native+カナダ以外の人には通じないのです。現地の英会話学校で発音矯正やってたし、英会話学校のNative Teacherには話が通じていたんですが、貿易関係の専門学校で全く通じないわけです。話が通じないとめっちゃ疲れます。テンション下がるし。噛み砕いて言い直さないといけないし。

使える思考法

この本は、有名な本です。スピーキング対策にオススメです。なぜかというと、実際に現地で知った私のスピーキングの課題がちゃんと載ってます。

この本には、7つの思考法が書かれています。「思考法」と言うと堅苦しいですが、要は話し方です。

第1章に「日本人英語からの脱出法1」がまず登場します。最低、ここだけ読んでもいいぐらい、重要なことが書かれています。

その一つは、以下です。

でも、どうやったらこの新しいスピーキング習慣を身につけることができるのでしょうか?

その答えは単純です。話を始める前に考えることです。

他の方は、どうか分かりませんが、私は相手の話が終わったら、すぐに話を返し始めます。話しながら言いたいことを繋げていくわけです。これ絶対ダメです。単語はあっていても、話が途中で支離滅裂になります。

もう一つ重要なことが書かれています。

聞き手がメッセージを十分に理解できるスピードと方法で話すことが、どんなことよりも大切なのです。

これを読んで思い出しました。カナダの英会話学校で「もう少しゆっくり話しても大丈夫。Nativeと同じ速さで話す必要はない。」(注:この文は実際には英語です)と言われました。

さらにもう一つ付け加えると、第5章の「メロディーとそこに隠された意味」が重要です。文のリズムが狂っていると、Nativeは理解しづらいということです。これもNativeのTeacherに言われました。

つまり、この本の中には、私が留学中に知った私の英会話の問題点の解決策が示されているわけです。皆さんが同じスピーキングになっているとは思いませんが、普通に日本で英語勉強して、会社でビジネス英語を使っているぐらいの人だと同じ症状になっているのではと思います。

最後に

この本の中に7つの思考法が書かれています。つまり、既述した私がカナダで教わった私のスピーキングの問題点の解決策以上のことが書かれています。それらは、確かにスピーキングで重要と思われる思考法です。

この本は、英語学習本ではなく、スピーキングの上達法を書いていますので、よくある英文が山のように並んでいる学習本より読みやすく、かつ必要なことだけ書かれています。私見ですが、全部を隅から隅まで読むのではなく、軽く目を通して、引っかかったところだけポイントを押さえて理解するようにするだけで十分スピーキング力は上がると思います。


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