『われわれの伝統には、敗北の概念はない。今日は恒星を、明日は銀河系外星雲を。宇宙のいかなる力も、われわれを止めることはで… | 本で出逢った感動の名言
この台詞はSF作家JPホーガンの小説『星を継ぐもの』のラストで、主役とライバル関係にあったダンチェッカー氏が述べた台詞です。私がこの台詞を好きな理由として、この小説のストーリーにも関わるのでネタバレになりますがそれを説明します。
このお話の始まりは、地球の衛星である月、その月の洞窟でなんと数万年前に死んだ人類の死体が発見された事から始まります。20世紀になってようやく月に到達した筈の人類なのに、なぜその死体は数万年も前から月にあったのか。その謎を解明するべくお話は進むのですが、結論から述べれば我々人類は数万年も前に人類とは全く別の、いわゆる宇宙人によって別の惑星に運ばれて、そこで進化していたのでした。
しかし、そこで人類は戦争を起こし、その別の惑星を破壊してしまった後、ほんの僅かの人間だけが今の地球へと脱出でき、そこでまたほとんどゼロの状態から全てをやり直して、また再び宇宙へと出られる様になったのだ。そこで、ダンチェッカー氏は人類の持つ不屈の闘志、絶対に諦めない心をその事実に絡めて賞賛しています。
始めて読んだ時、なぜだか妙に勇気と言うか、元気が湧いて来る様な言葉で、大好きなセリフの一つです。
回答者:50代 男性
本で出逢った名言・名セリフ
『われわれの伝統には、敗北の概念はない。今日は恒星を、明日は銀河系外星雲を。宇宙のいかなる力も、われわれを止めることはできないのだ。』
星を継ぐもの より
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