博士は息子を、ルートと呼んだ。「どんな数字でも嫌がらずに自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだよ」 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
博士は息子を、ルートと呼んだ。「どんな数字でも嫌がらずに自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだよ」
博士の愛した数式 より
そのセリフに感銘を受けた理由
記憶が80分しか持たないという病を抱えた博士が、主人公の息子にかけた言葉です。博士が、人への優しさと受け入れる心を自分なりの言葉で表現したこのセリフが大好きです。
温かみがありながら、悲しい気持ちにもさせられるお話ですが、こう言ったセリフ一つ一つが独創的で美しく、キャラクターが際立っています。人はコミュニュケーション時に、いかに相手と共通の表現で共感を得るかを社会的には問われますが、この言葉から、なんだか自分なりの表現でも精一杯相手を思いやって気持ちを伝えようとすれば、それはきっと意思疎通に繋がるのではないかと思いました。
お話を読み終えて涙をひとしずく流しましたが、決して悲しみの気持ちだけではなく、心が洗われるような清らかな気持ちになれました。
回答者:20代 女性
あわせて読みたい