冗談を言いあって話したことが ずっと昔のことみたい あの頃はあなたを あんなにたくさん独占していたのね あんなにも無意識… | 本で出逢った感動の名言

ロマンス
著者: 銀色 夏生
ISBN:4041673097 / 発売日:1989-05
出版社.: 角川書店

本で出逢った名言・名セリフ

冗談を言いあって話したことが ずっと昔のことみたい あの頃はあなたを あんなにたくさん独占していたのね あんなにも無意識にあなたとの時間を 何もせずにすごしていたなんて 今は前もって約束して会うことも大変 一分一分がすごく貴重な感じがする もうあんなふうに もうだらだらと もうすごしたりはできないものかな

ロマンス より

そのセリフに感銘を受けた理由

私はこの頃24歳で、職場に片想いの先輩がいました。私はそのとき初めて薬局で事務の仕事につき、先輩は薬剤師を目指している途中で事務のアルバイトをしていました。

どんな人というのは難しいのですが、彼を包む空気感が柔らかく、横顔が繊細で、今思えばとても不思議な人でした。私は毎日仕事に行くのが楽しみでした。先輩と同じ空間にいると明らかに心が高揚するのが分かるのです。

この当時、私は上記の銀色夏生さんのロマンスという詩集以外にも、銀色夏生さんの詩集をたくさん買いました。そのため、好きなフレーズはたくさんあるのですが、上に記したセリフは、先輩が職場を辞めてからの私の気持ちにピッタリと当てはまるのです。

一期一会という言葉がありますが、人生まさにその通りですね。先輩は薬剤師になるまでの短い期間を、薬局事務員として働いていました。先輩の優しさに甘えて、振り返ってみると、まだまだ学生気分が抜けない自分でした。

恋って不思議ですね。自分の感情が知りたくて、普段より本を読みたくなります。出会いは一期一会。素敵な人との出会い、素敵な本との出会いは人生のスパイスです。

回答者:30代 女性

ロマンス
著者: 銀色 夏生
ISBN:4041673097 / 発売日:1989-05
出版社.: 角川書店

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