「人間は後悔するようにできておる」 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
「人間は後悔するようにできておる」
藤沢周平「蝉しぐれ」 より
そのセリフに感銘を受けた理由
主人公が、父親と今生の別れのあと、外で待ってくれていた友人と話をする場面で、「もっとほかに言うことがあったんだ」と自分の言葉を発することができなかったことをくやむ主人公に、友人が言ったセリフです。
高校生のときに読んだのですが、友人は17,8歳の設定で、同世代なのにこんな言葉が口から出るのか!とシビレた記憶があります。悲しむ主人公の言葉を淡々と受け止めるその姿勢に、大人のふるまいを感じました。更にこのあと、泣いてしまい「みっともなかったかな」と言う主人公に、「男だって木石ではない」と慰めるセリフ。これまたシビレました。
いつか言いたいと心に留めていますが、20年近く経った現在、言ったことはありません。
回答者:30代 女性
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