外国語という「道具」を手にする前に習得しておくべきことは次の三つ。第一は哲学や歴史に代表される一般教養を… | 本で出逢った感動の名言

ローマの街角から
著者: 塩野 七生
ISBN:4103096268 / 発売日:2000-10
出版社.: 新潮社

本で出逢った名言・名セリフ

外国語という「道具」を手にする前に習得しておくべきことは次の三つ。第一は哲学や歴史に代表される一般教養を学ぶ事で育成される人格の形成。第二は、自らの言に責任を持つ習慣。第三は、完璧な母国語の習得。

ローマの街角から より

そのセリフに感銘を受けた理由

塩野七生さんの本は、共感というよりも自分自身に勢いをつけたいときに読む本です。私は彼女の著作に惚れ込んで、無謀にもイタリアに留学し、そのまま居着いてしまいました。ですから、外国語を話すということがいかに責任を持たなくてはならないものかということは身をもって実感しています。

私はもともと本好きで、日本語の語彙は少ない方ではないと自負していましたが、外国語を日常的に話すようになり、逆に美しい日本語についても考えるようになり、日本語の話し方も変わったような気がします。西洋は論理というものを重視しますが、やはり論理的に話すことは社会のなかでは重要だなと感じますし、「理」一辺倒では人間関係が成り立ちません。言葉というものの繊細さ、強さを、塩野さんのこの一文から実感できました。

回答者:40代 女性

ローマの街角から
著者: 塩野 七生
ISBN:4103096268 / 発売日:2000-10
出版社.: 新潮社

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