関係な事を書いているようで、舞台の土地、彼女達の心境を意識させられる | 読むと旅に出かけたくなる本
関係な事を書いているようで、舞台の土地、彼女達の心境を意識させられる
冷静と情熱のあいだ より
主人公は日本人、舞台はイタリアです。
特にこれといってイタリアの観光名所がでてくるわけでもありません。主人公がかつて思いを通じ合った男性の事を、ある事を切っ掛けに思い出し、付き合っていたイタリア人男性と別れをつげて一人で過し始めるという内容が大半をしめています。
後半から一気にスパートがかかり、思い出の土地、フィレンツェに過去の約束を果たすためだけに向かい、思い出の男性と再会する話です。それだけなのに、フィレンツェってどんな所なんだろう、現在や未来を大切に生きている私達にとって、過去を重視している場所とはそう多くありません。きっと今いる場所とは違い、ゆっくりとした時間が流れているんだろう、といったことを想像させられる書き方、そしてそんな場所なんだろうと思わせてくれます。
ぜひ、一度フィレンツェのドゥオモに行き、思いを馳せてみたいなと思いました。
回答者:10代 女性
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