本で出逢った名言・名セリフ

家族なんだから、嘘もつきます。騙します。迷惑もかけます。面倒もかけます。借りを作ることもあるでしょう、恩を返せないこともあるでしょう。でも、それでいいと思います。それでいい。それが家族なんだと、僕は思う。

偽物語(下) (講談社BOX) より

そのセリフに感銘を受けた理由

この言葉はある田舎の高校を舞台とした、青春怪異物語『化物語』の続編となる『偽物語』の下巻にあります。このシリーズの主人公である阿良々木暦の妹である阿良々木月火はある日、実は不死鳥の怪異の生まれ変わりであることが不死身の怪異を専門とする影縫余弦によって判明します。しかし、彼は不死身で偽物な彼女を自分の妹として、家族としてこれからも変わらず受け入れることを決意するのです。

この言葉はそれを決意した際、彼が言った言葉です。普段、家族の必要性であったり重要性など全く気づかないで過ごしていた私にとって心を打つ言葉でした。特に「借りを作ることもあるでしょう、恩を返せないこともあるでしょう。でもそれでいいと思います。」の部分で、家族には見返りや利益を求めないという、当たり前ではあるのですが、しかし一番大切なことを再認識させられてたと思いました。

この小説は高校生の時に読んだのですが、大学生になった今でも教訓になったり、心に残り続けています。

回答者：20代 男性