「ひらいて」 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
「ひらいて」
ひらいて より
そのセリフに感銘を受けた理由
誰に何を《ひらいて》ほしいのか。タイトルを見ただけでは分からないことが、最後の一文まで読みきったときにようやく見えてきます。長い冬の後、時間をかけて少しずつ雪解けしていく春、あらわになった地面に小さな花を見つけたときのような気づきが、「ひらいて」というセリフによって花ひらくのです。
愛、たとえ、美雪、それぞれの心が繊細に触れ合いながら、ときにぶつかり合って、重なって、そして最後のシーンでは読んでいる私も涙が止まりませんでした。「ひらいて」美雪は折り紙を手に、愛に願いました。折ると祈るは、字面がよく似ていますね。美雪は愛に、ひらいてほしいと願いました。
では一体何をひらいてほしいのか、それに当てはまる言葉はおそらく存在しません。その代わりに、この「ひらいて」という作品が生まれたのでしょう。素晴らしい作品です。
回答者:20代 女性
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