人が良いと思う生き方をほかの人に強制するよりも、それぞれの好きな生き方を互いに認めあうほうが、人類にとってはるかに有益なのである | 本で出逢った感動の名言

自由論
著者: ジョン・スチュアート ミル
ISBN:4334752500 / 発売日:2012-06-12
出版社.: 光文社

本で出逢った名言・名セリフ

人が良いと思う生き方をほかの人に強制するよりも、それぞれの好きな生き方を互いに認めあうほうが、人類にとって、はるかに有益なのである。

自由論 より

そのセリフに感銘を受けた理由

本書の中でミルは、「自由とは、他人の自由を侵害しない範囲で自分の自由を最大限追及することである」という主張を何度も繰り返していますが、その理由が端的に表れているのがこの言葉です。人は自分が正しいと信じることが他人にとっても正しいことだと錯覚しがちですが、必ずしもそうではないということを改めて再確認させてくれる良い言葉だと思います。

ミルは功利主義者の代表のように扱われますが、私にとっては古典的自由主義者の印象が強く、量的な幸福を重視したベンサムと違い、質的な幸福を重視した点に好感が持てます。現実には難しいことですが、本当にみなが自分の生きたい人生を生きられたらどれほど幸せかということを、ミルはあらためて私たちに気付かせてくれます。

回答者:30代 男性

自由論
著者: ジョン・スチュアート ミル
ISBN:4334752500 / 発売日:2012-06-12
出版社.: 光文社

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