ポジティブ・チェンジはもっと評価されるべき | [書評]ポジティブ・チェンジ
考えるほど行動しない
人が変わろうと思った時は、まず考えることから始まることが多い。考え始めると、行動が先延ばしにされてしまい、結局は変わらなくなってしまう。それが続き、変えようと思ったけど変われなかったという負の実績ばかり溜まってしまい、まずます自分自身にネガティブになってしまう。
頭で考えるよりもまずは行動することから始めると意外と良い循環が生れてくる。見切り発車感や、走りながら考えることの重要性を分かりやすく説明してくれます。
変わったかどうかの指標
自分が変わったかどうかは、行動して振り返った時にわかる。
まずは行動を。ほんの小さな行動でも普段とは違った行動を繰り返していくうちに、実績が生れてきます。その実績を振り返った時に、できたという実績の積み重ねで自分の変化を改めて気づくことができます。結局はまずは変わりたい方向の行動を積み重ねていつの間にか変化していくしかないということが分かります。
スティーブ・ジョブズは、赴くままに行動して結果的にいろいろなものがつながり線になっていった好例です。例としては大物すぎますが、やはり何事も行動が先であることを思い知らせれます。
7つのスイッチ
具体的に変化させる軸として7つのスイッチを上げています。時間・言葉・友人・モノ・環境・外見・食事に大きく分け、一つ一つ解説を入れてあります。簡単な行動の変化はすぐにでもできるものばかりでした。普段の生活の一部分を変化させることで気持ち全体をポジティブに変えることができる、中々興味深い内容でした。
特に、「外見」については他の本ではあまり取り上げられない例だったので、非常に参考になりました。外見は相手の直感が作用する。外見を変えることで他人からの印象はもちろん、付き合い方が変わってくると、取扱いの難しい内容を正面から切り口を入れていてとても納得いく内容です。
自己のなりたいイメージを持ってまずは格好からなりきることで他人との関係性も変化し、自分自身も変化していく。など、実践向きで自分をどんどん変えていく手法を学ぶことができました。