カレーを求める、ふつうで自由な人達の物語

カレーライフ より

主人公たちが様々な理由から、昔おじいさんに作ってもらったカレーのレシピを再現すべく、アメリカのバーモント州やインドへと旅をするお話です。

これだけだとただの旅行記になってしまうのですが、現代の若者の間にある閉塞感や、若さゆえの自身の可能性に賭けてみたいという熱い想い、そして、若さ特有の無鉄砲さから地球を縦断する彼らの自由さが、読む人に旅に出る情熱を与えてくれます。

旅による成長、違ったもの考え方の獲得、次第に変化していく登場人物たちのありかた、そして何よりも美味しそうな料理（主にカレーですが）の数々という、まさに旅の魅力を凝縮した一冊です。この本を手に取ると、毎回カレーが食べたくなって、そして旅に出たくなります。

回答者：20代 男性