寂寥感と焦燥感に突き動かされて、遠くに行きたくなる物語 | 読むと旅に出かけたくなる本
寂寥感と焦燥感に突き動かされて、遠くに行きたくなる物語
キノの旅 より
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の物語です。訪れる先々でいろいろな出会いや別れがあるのですが、全体的にどことなく切ない、寂しい印象の雰囲気があるのと、ファンタジーなのに何故か近くにあるような、でもすごく遠いような感覚があり、自分もどこか遠くへ出かけたいという気持ちになりました。
また、それぞれは短編のお話に、繋がりのある背景があったり、少しずつ見えてくる謎があったりして、自分なりに考察をしながら読み進めるのがとても楽しい内容になっています。
主人公のキノと相棒のエルメス以外にも度々登場するキャラクターもおり、それぞれにバックボーンや細かい設定があり、すごく丁寧に考えられた作品だな、と感じました。
回答者:20代 女性
あわせて読みたい