男の身勝手さを成敗 | 読むと旅に出かけたくなる本
男の身勝手さを成敗
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 より
もう何冊も物語やエッセイなどの本を読んできましたが、一度も舞台になった場所に行きたいと思ったことはありませんでした。ですが、この本を読んだときは舞台であるスウェーデンという国自体にとても惹かれまし。スウェーデンと言えば、昨今の北欧雑貨ブームにあるシンプルで使いやすく、ユニークなデザインの国、そのような印象でした。
ですが、この本には一切の甘さはなく、むしろ北の国スウェーデンの暗さや人間の醜さ、陰湿さが書かれていています。とりわけ女性に対する男性の身勝手さが際立ちます。それらがリスベットを軸に感情的にではなく、淡々と書かれています。リスベットの賢さと周囲の協力によって、リスベットや女性たちに暴力を振るってきた男たちが自滅していく姿や、次々に法の裁きを受けていく過程は爽快です。物語はとてもリアルで、ジャーナリストだった作者らしさを感じます。
そうしたスウェーデンの一面を別の角度から見せてくれたこの本は、スウェーデンという国をもっと知りたいと思うきっかけになりました。
回答者:30代 女性
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