登場人物たちのフィルター越しに見たキラキラしたネオベネチアが舞台 | 読むと旅に出かけたくなる本
登場人物たちのフィルター越しに見たキラキラしたネオベネチアが舞台
ARIA より
ネオベネチアという、火星にベネチアを移植した街並みが舞台です。それだけを聞くとSFぽいですが、そういった要素も取り入れつつ、いま、現存する自分たちの世界のベネチアを忠実に再現しているので、そういった所がgoodです。文化や風習も世界観に合わせて再現しています。
カーニバルというお祭りでは、仮面を被って楽しむとか、年末のカウントダウンイベントでは、イタリア語で何か叫びながら物を上に投げるとか、実際やっているようて、そういった描写も、魅力のひとつです。あと、この本で「ベネチア行きたい!」と思わせる大きな要因は、登場人物の感性の豊かさです。仕事を通じて何とも思わないような事も、ステキな風景に変えてしまいます。感情移入をするとさらにすごいです。自分がその舞台にたって、同じように世界を観ているように錯覚してしまいます。
私はベネチアに行った事があるので、想像しやすいのかもしれませんが、また行きたい!と何度も思わせてくれました。
回答者:30代 女性
あわせて読みたい