聖徳太子が甦る | 読むと旅に出かけたくなる本
聖徳太子が甦る
日出処の天使 より
漫画ですが、山岸涼子作の「日出処の天使」です。聖徳太子をモチーフにした名作で、何といっても絵の美しさ。そのイメージで頭の中に思い描いているので、実際の聖徳太子の自画像は受けいりにくくなったのが難点です。しかし、切ない物語がさらに相まって、歴史に興味がないのに、実際に奈良のゆかりの地を歩き、仏像まで買い求めてしまいました。
フィクションではありますが、ラストは涙してしまいます。たぐいまれなる素質があり、恵まれた環境であっても、一番欲しいものが手に入らない不条理に心が揺さぶられます。偉人でありますが、その人間性あふれる姿に惹かれ、今でも関西方面に行くときには奈良に立ち寄ります。とても大きな影響を受けた本です。
回答者:30代 女性
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